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Glory & Honor / 栄光への道/北極を目指した男たち (1998) (TV)

Cast >> Delroy Lindo (Mathew Henson), Henry Czerny (Robert Peary), Bronwen Booth (Josephine Peary) ...
Director >> Kevin Hooks
Writer >> Robert Caputo (story), Jeffrey Lewis, Susan Rhinehart
Producer >> Ralph Berge, Lynn Raynor
Genre >> Biography

総合ポイント >> 4.5/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 4

America want (only) winner...
アメリカ海軍に所属していたロバート・ピアリは、まだ西洋人で誰も足を踏み入れていない北極点に魅せられていた。多額の寄付金を手にして北極点に一番最初にアメリカの国旗を立てる事を”勝利”として錦を飾りたいと思っていた。マシュー・ヘンソン(デルロイ・リンドー)は、ピアリの身の回りの世話役として探検に同行していたが、グリーンランドに着いてからからはイヌイットの言葉や犬ぞりを習ったりと、この探検に才能がある所をみせた...

このピアリの探検の話しは有名だ。ピアリが他の探検家と北極点到達を争っていた話が、私の英語の教科書に載っていた。私はその戦いに敗れた探険家の事を思い切なくなった。しかし、この映画の主役となるマシュー・ヘンソンの事には一切その英語の教科書では触れていなかった。アメリカ本土でも、ようやく1980年代になってマシュー・ヘンソンの功績が認められた。今では「ロバート・ピアリ&マシュー・ヘンソン」という子供向けの読み物が多い。2人は同等として扱われている。ロバート・ピアリは博愛主義者というよりも、策略家だったと思う。その策略家ぶりをこの映画ではよく表現していると思う。しかしその彼の策略家ぶりがなかったら、今「ピアリ&ヘンソン」として語られていなかったと思う。そしてもちろんマシュー・ペリーが努力家じゃなかったら、「ピアリ&ヘンソン」となっていなかっただろう。いつの時代も黒人は人一倍の努力で認められなければならなかった。

何がピアリをかき立てたのか?何がアメリカをかき立てたのか?資産家が言う。「アメリカは勝者を待ってるんだよ」。何をしても勝たねばならない、そのプレッシャーが今までのアメリカというのもを作ってきた。この映画では美しく幻想的な雪の映像が、そのプレッシャーを余計過酷に見せていたように思う。

(10/20/01, 2/18/09:ビデオにて鑑賞)