Cast >> Billy Dee Williams (Nick Allen), Richard Pryor (Mike Willmer), Paul Hampton (Barry Strong), Gwen Welles (Sherry Nielson) ...
Director >> Sidney J. Furie
Writer >> Alan Trustman, David M. Wolf
Producer >> Harry Korshak
Genre >> Action
Country >> USA
総合ポイント 4点/5点満点中
内容 >> 4 演技 >> 4 演出 >> 3 音楽 >> 5
"I'm worker!"
ニック・アレン(ビリー・ディ・ウィリアムス)は葬式のために戻ってきた。ヘロインにより死亡した娘の葬式だった。娘はまだ高校生。怒りと空虚が彼を襲う。ニックは政府系のエージェントだった。それを生かし、娘を...そして多くの人を蝕んだヘロイン退治のため、ニックはヘロインによって息子を亡くした初老の夫婦、中毒者によって妻を失ったメカに長けているマイク(リチャード・プライヤー)、自身が中毒者である娼婦の女、言葉に長けている教授、そして警察官の知り合いを集めてヴィジランテを結成し、フランスのマルセイユに生息しているヘロイン最大のカルテルに挑むのだった!
『Lady Sings the Blues / ビリー・ホリディ物語/奇妙な果実 (1972)』の監督&出演者によるブラックスプロイテーション!爆発!!ビリー・ホリディの自伝は真面目な伝記映画だったが、こちらは復讐・爆発・麻薬...とストレートなブラックスプロイテーションである。70年代にはキレっキレだった王子様のようなビリー・ディが、彼のそのイメージそのままに渋くフランス人のカルテルたちを追っていく。そしてリチャード・プライヤーはその前作ビリー・ホリディの映画で、俳優としての道を確立しようとしていた所で、リチャード・プライヤーのその勢いそのままな部分が台詞で多くみられる。「スーパー・×ガー」や、娼婦をからかうシーンなどは最高で彼らしい。それだけでなくて、役どころの切なさも兼ね備えている最高の助演だ!そして息子を失った老夫婦が頑張るのは、何となく『ポセイドン・アドベンチャー』を思わせてくれて、観客はこのヴィジランテに肩入れしてしまうのだ。
ただちょっと長い。2時間あるので間延びする部分が多く見られ、テンポが悪かったのが残念だ。
ビリー・ディの麗しい復讐劇。リチャード・プライヤーの軽快なトークと切ない演技。70年代の「やってやるぞ!」というイズムを感じる。
(12/23/14:ストリーミングにて鑑賞)