ブラック・ダイナマイト!!
はい、復活します。その前に… 私が休暇中に大ハマリしたのが、マイケル・ジェイ・ホワイトの映画「Black Dynamite / 日本未公開 (2009)」が、テレビアニメとなった「ブラック・ダイナマイト」。これが本当にブラックカルチャー好きには最高のアニメなのです!
基本的には映画版の「ブラック・ダイナマイト」と同じ。(映画版については映画秘宝2010年1月号を参照あれ!)70年代を舞台に、ブラックスプロイテーションのオマージュでありパロディ。でも映画版と違うのが、ほぼ毎回(という事で毎回じゃないんだけど)、有名人が1人登場してきて物語に絡んできます。今まで出てきたのは、リチャード・プライヤー、マイケル・ジャクソン(この回は見逃した!)、OJ・シンプソン、そして来週はエルヴィス・プレスリー… しかも太めのエルヴィス。ファンに怒られるんじゃないかと。
ブラック・ダイナマイトは姓はダイナマイトで名はブラック。あだ名じゃなかったんだ!!孤児達の施設と娼婦達の住まいを一緒にして、娼婦達に孤児の面倒を見させているという一石二鳥的な…施設を持っている。ブルホーンとクリームコーンとハニービーがいつも一緒。英語のスペルを争うスペリングビーでは、「White」を「Honky」と答えている男。
ちなみにリチャード・プライヤーのエピソードは、ブラック・ダイナマイトが脱税の疑いで、税務署から執拗に追いかけられる。そんな所に、プロモーターからリチャード・プライヤーを無事にサンセットストリート(これね)の舞台まで届けて欲しいと依頼される。しかもブラック・ダイナマイトが税務署から請求されている金額だけ払うと言われて、仕方なく引き受ける。しかしプライヤーはコカインに夢中で、ブラック・ダイナマイトを困らせてしまう。しかもまんまとブラック・ダイナマイトを巻いてしまい、逃げてしまう。プライヤーのブレインだったポール・ムーニーに頼み、なんとか見つけて… でもこのアニメの凄いのは、やっちまえ!的な痛烈な批判のブラックジョークだけではない所。プライヤーが何を言っても爆笑してしまう状況にプライヤーが心痛めていたりするのが、私の心を突き刺しましたね。ブラックカルチャーを知っていると、ちょっとウルっとくる所が意外とあったりする。
OJ・シンプソンのエピソードでも、なぜかOJとは大学時代のフットボールチームのチームメイトだったブラック・ダイナマイト。実際にはOJがボールを持った時にブラック・ダイナマイトが相手チームを空手で始末するので、OJはボール持って走るのみ。だけど好かれるのはOJだけ。好かれ過ぎて、月に行くことになるOJ。孤児がブラック・ダイナマイトにOJと一緒に月に行って、月の隕石持ってきてと頼まれて、行く羽目になるブラック・ダイナマイト(しかもNASAがMASA…Massa…所謂奴隷時代のMasterご主人様の意味)。でもOJにハメられて… でもブラック・ダイナマイトは孤児との約束を守って隕石を持ってくるんだけど、これがまた最高です。月では猿と組むからね。そのくだりが最高。でもなんかホロりと来るんだ。
このアニメの制作を担当しているのがカール・ジョーンズ。「Freaknik: The Musical / 日本未公開 (2010)」が最高な作品だったので期待していましたが、それ以上でしたね。カール・ジョーンズは、あの「ブーンドックス」でもアシスタントをしていたアニメーターです。実は私が一押しの若手コメディアンのジャスパー・レッドと友達。そのお陰か、ツイッターでもフォローして貰っている、ラッキーな私。
声は映画同様にマイケル・ジェイ・ホワイト、トミー・デビットソン、バイロン・ミンズ、キム・ホイットリーがレギュラーで担当。スヌープ・ドッグがピンプロボ役で声のゲスト出演をしたり、コメディアンのエディ・グリフィンがリチャード・プライヤーの声を担当したりと、毎回色々と違った楽しみ方がある。そして来週のエルヴィスの回のタイトルが「Elvis Was A Hero To Most or Weekend At Presley's AKA The Sh*t That Killed The King」*1。ヒップヒップのファンなら、すぐに分かるよね!パブリック・エナミーとアイス・キューブとビック・ダディ・ケインの「Burn Hollywood Burn」の歌詞の一部だ!!さすが「Freaknik」でブラックミュージックを上手く使い、ファンを泣かせたカール・ジョーンズ。
まあとりあえずは、Youtubeで見れる予告だけでも見てください。
こんなに面白くてカッコいいのに、日本じゃまあ放送は無いんだろうね| ̄ω ̄、|グスン だって、映画版だって日本版が無いんですものーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!のーーーーーーーーーー!!!