The Black Klansman / 日本未公開 (1966)
Cast >> Richard Gilden (Jerry Ellsworth), Rima Kutner (Andrea), Harry Lovejoy (Rook), Max Julien (Raymond), Jakie Deslonde (Farley), James McEachin (Lonnie), Whitman Mayo (Alex), Kirk Kirksey (Delbert), Jimmy Robinson (Barnaby), Anita Hurrel (Mrs. Ellsworth) ...
Director >> Ted V. Mikels
Writer >> Art Names, John T. Wilson
Producer >> Ted V. Mikels
Genre >> Drama
総合ポイント 2.75点/5点満点中
内容 >> 3 演技 >> 3 演出 >> 3 音楽 >> 2
"The Lord show us the way"
ロサンジェルスで暴動が起きた(ワッツ暴動)。知り合いの新聞記者の為に、その中で写真を撮ってきた男がジャズ・ミュージシャンのジェリー(リチャード・ギルデン)だった。彼は色がとても白い白人に見える黒人だったのだ。そして一方で、人口8462人の小さな町アラバマ州ターナーヴィルで、野心溢れる黒人青年デルバート(カーク・カークシー)が、「公民権法案成立」の新聞を見て、町の白人専用カフェでコーヒーを頼んだ。結果、夜になってクー・クラックス・クランに殺された。そしてKKKは更に黒人教会へ向かい、爆弾を投げた。その爆弾が、少女に当たって亡くなった。ジェリーは一本の電話を受ける。ジェリーの娘メアリーがKKKによって殺されたというのだ。そう、あの少女はジェリーの娘だった。ジェリーは自分の容姿を逆手にとり、白人となってターナーヴィルに向かい、KKKへの復讐を誓うのだった...
近年はブラックスプロイテーションとして扱われているモノクロ映画。しかし、この映画がブラックスプロイテーションとして認識されてしまうと、ブラックスプロイテーションの歴史が変わってしまう。見て思うのは、どちらかというと40-50年代のレイス映画を引きずっている作品だ。白人俳優が黒人を演じ、黒人が白人として通す「パッシング」を描いている。そこに「復讐」が含まれているので、エクスプロイテーション的要素が高くなってしまっている。そして完全にB級だし、KKKだし。もしこれが黒人俳優主演で作られていたら、それだけで歴史に残っていた事だろう。黒人俳優が白人女優を抱きしめキスする。しかし映画の中でもそれが許されていない所が、この映画の緩さゆえ。
プロット・アイデア・タイトルは面白い。もうちょっと本気で取り組んでくれたら、歴史を変えたかもしれない作品...だったかもしれない。惜しい!(多分無いけど)
(1/30/15:ストリーミングで鑑賞)