さぁ、マーチマッドネスですよ。と言っても興味の無い人の方が多いかもしれません。NBAは日本に浸透してますが、さすがにカレッジバスケットまではあんまり浸透してませんものね。見出すと面白いんですよ。私は最近はフットボールもバスケットもカレッジの方が好きです。何がそんなに面白いかと言うと、試合の熱度。NBAとかだとファイナルになるまでそんなに熱くなれませんからね。そして色々なドラマがあります。トーナメントなので、1回限り。「明日があるさ」なんて言葉はありませんからー!先週末は、大きなトーナメントの前の小さなトーナメント。無名の大学チーム同士が戦っていたのが、一番面白かったです。無名過ぎてどの大学だったかも、もう忘れてしまいましたけれど... 2OTですよ。あり得ないシュートが決まるんですよ、そういう場では。後は選手の青田買い。大学では大活躍していた選手でも、NBAでは全然活躍出来なかったりというドラマですね。カレッジは「メイク・ドラマ」というより、もう勝手にドラマが作られていく感じです。
と、前置きが熱く長くなりましたが...そんなバスケットのシーズンじゃ、やっぱりバスケット映画を...という事で、この映画。ただ大学じゃなくって、高校が舞台です。何年かぶりに見ました。一番最初に見た理由は、ウェイアンズ家からセカンドジェネレーション事ダミアン・ウェイアンズが出演しているから...という理由でした。ダミアンはスノーというポイントガードを演じてます。ウェイアンズ家はみな平均190センチ代の長身家族ですが、バスケットボール選手の中に入ってしまうと、あまり高く感じないですね。なのでポイントガートという役でした。
「Glory Road / グローリー・ロード (2006)」とか「Coach Carter / コーチ・カーター (2005)」とか他にも沢山バスケットボール映画がありますがこの映画は割りと好きです。感傷的な映画が多いと思います。この映画もその路線だとは思うのですが、あんまりしつこくない感傷だし、演出が上手い。主役のスター選手トラビスのお婆ちゃん役に、ルビー・ディ。盲目なのだけど、バスケットオタクな役。このお婆ちゃんが一度だけトラビスに説教するシーンがあるのだけど、そのシーンがとっても素晴らしい。後は舞台となった高校がカトリック高校なので、神父さんが先生。そんな大人の先生達も時には間違えたりして、いいおっさん達なのですが映画の中で成長していくのがいいですね。中でも気に入っている演出がトラビスとリッキーという関係。全く違う2人がどのような接点があるのか... これは後々に明かされるんですが、上手いんです。
監督がバスケットボールのドキュメンタリーでは最高級の「Hoop Dreams / フープ・ドリームス (1994)」を取ったスティーブ・ジェームスです。最後の最後の良いところで外す所はビックリした。この外し方は私は好きですけどね。また「フープ・ドリームス」に出ていたアーサー・エイジーが俳優として出演しています。そうやって今でも繋がっているのがいい感じですかね。
そしてこの映画となったニューオリンズにあるセント・オーガスティン高校は実在してます。ここにオフィシャルサイト。今季のバスケットボールチームの結果とか見ていたんですが、未だに強いみたいですね。そして卒業生にはエイブリー・ジョンソンやケリー・キトルスとか居るみたいです。エイブリー・ジョンソンはコーチとしても成功しましたからね。凄いです。エイブリー・ジョンソンが在学中の時には35-0と無敗だったらしいです。バスケット以外だったら俳優で「ロッキー」の対戦相手で親友のカール・ウェザースもこの高校を卒業しているみたい。フットボールも強いみたいですね。スパイク・リーの映画で有名なテレンス・ブランチャードもこの高校卒との噂。後にはニューオリンズの市長になった人物まで。ただ、この映画はどこまでが真実なんでしょうか?調べたけれど分からなかった。でもアンドレ・ブラウアーが演じたジョセフ・べレットという役と同じ「べレット」姓でこの高校の卒業生で今はESPNのアンカーの人が居るのですが、その彼はこの映画のジョセフとは関係あるのでしょうか??調べたけれど分からなかった。でもどうやらジョセフ・べレット先生は実在はしているらしい事までは分かった。教頭になっていたらしい。
感想はこちら。
(4.5点/5点満点中:DVDにて鑑賞)