うちの夫はこの映画を劇場まで見に行こうとしていた。私もLA Timesのこの映画の脚本を書いたジェームス・エルロイの特集を読んだ後は行こうかなーと思ったが、私も夫も実現しなかった。
色んな人がこの映画の監督に選ばれた。オリバー・ストーンやスパイク・リーもその1人。彼らが監督をしていたらまた違うんだろうなーとも思う。また脚本にも関わった人が多い。そのせいかもしれない。絶対に面白くなる要素はあるのに、何だか色んな事を掻い摘んで詰め込んでいるけれど、どれも不完全で中途半端。何となく監督の迷いを感じる。サスペンスじゃないので、すぐにラストが見えちゃうのは仕方ないのだけど、それも面白さを半減しているようにも感じた。もうちょっとグイっと引っ張ってくれると熱中したかもしれない。
また主演のキアヌ・リーヴスが黒人の男性(あのテリー・クルーズなんだけど)に、「お前は白人で差別野郎だ」みたいな台詞があるけれど、キアヌは実際もルックスも完全な白人じゃないからあんまり説得力ないかもしれない。彼の場合は白人俳優で通ってるのかもしれないし、それはそれで本人が良いのなら別に悪い事じゃないけれど。
上で触れたテリー・クルーズとセドリック・ジ・エンタテイナーはお笑いが得意というか、セドリックに至ってはコメディアンだけど、今回は2人共お笑いなし。シリアスな演技を通す。意外性があってそれは良かった。特にテリー・クルーズ。意外と言えば、ラッパーのコモンの役も意外。こういう役もやっちゃうんだーって感じでした。ラッパーのゲームも出てましたが、こちらは意外性なし。そのまんま。というかラッパーの彼のイメージそのまんまです。うちの近所に住んでる事になってたけど(笑)いねーよ、あんな男!!ゲームがご近所という事で... 夫の仕事場には、ゲームの高校の同級生が居る。その同級生曰く「ゲームがあんなイメージなんて信じられない!あいつ単なるゲームオタクだったんだぜ。全然学校でも目立ちもしない!」だそう。ま、そんなモンよね。ゲームオタクだったから「ゲーム」なのかも。
と、話それましたけど... いやでもこういう映画を見た人が「LA市警は腐り切っていて、LAの街は白昼銃声が鳴り響いている」とか思っちゃうかな?LA市警の人とは結構関わる事があるんですが(悪い事はしてません)、いい人も沢山居るんですよ。1人はフレッド・ウィリアムソンそっくりなので私は密かに「ハマー」と呼んでいる警官がいるんですが、その人は丁寧で愛想がいい。ハマーそっくりなのでマンダムな感じ。もう1人、元NBA選手のデビット・ロビンソンに似ている人が居るので、私は「アドミラル」と呼んでるんですが、その人はいつもニコニコ。人って普通機嫌悪い時あるじゃないですか?その人には無いのかもしれないという位にニコニコ。もう1人は子供達にキャンディを配ったりする「キャンディマン」とかも居たりする。この人はいつも子供達をそのように飴でつって話しかけて様子を見てくれています。こういう人達に守られているんだなーって嬉しく思います。真面目にコミュニティと積極的に関わっている警官も沢山居るんですよ。それでもやっぱり危険なお仕事です。うちの地域じゃないけれど、半年位前だったかな?真面目な警官が任務中に亡くなったとかで、LA Timesにもデカデカとその人の貢献した事等が載ってましたっけ。ま、でも中にはいかすかない警官も居まして... 1人気分屋さんが居るので、うちの家族は彼を「Mr. Moody」と呼んでますけどね。どこの社会にも居ます。でもこういう感じで取り上げられちゃうと、一辺倒に思う人が居るかなーと思いまして。
ヒュー・ローリーの登場シーンが「House」かと思った。絶対に私たちを引っ掛けようとしてると思う!
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(3.25点/5点満点中:DVDにて鑑賞)