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John Henry / 日本未公開 (2020) 1746本目

ハンマーと巨人伝説が現代のコンプトンに甦る『John Henry』

ジョン・ヘンリー。黒人民話の主人公。前にダニー・グローヴァー主演で『John Henry : Tall Tales & Legends / 日本未公開 (1986)』というTV映画化された作品を観ているので、タイトルだけでピーンときました。大柄で力が人一倍強かったジョン・ヘンリーは、列車を通すトンネル堀りの際に車両系機械にハンマーだけで挑んで勝ったという伝説が元になっている。アメリカで列車が普及したのは、線路づくりをしていた黒人と中国人の労働力だった。その中で出来たジョン・ヘンリー伝説。その伝説は民話となって受け継がれていったのです。ジョン・ヘンリーが本当に存在していたのか否か... 色々と研究は進んでいるようです。今回は、そのジョン・ヘンリー伝説を現代のロサンゼルスのコンプトンに甦らせた!という作品です。現代版巨人は、筋肉ムキムキ面白マッチョマン『エクスペンダブルズ』のテリー・クルーズ!!

1993年、父B.J.(ケン・フォリー)は息子ジョン・ヘンリーに名前の由来を話していた。生まれた時に指を握り返してきて、その力が強かったので伝説の人と同じジョンと名付けた。そして1994年、ティーンのジョン・ヘンリーはギャングに居た。そして現代。家のガレージで作業していたジョン・ヘンリー(テリー・クルーズ)は、ただならぬ音を聞いて外に出ると犬が車に牽かれていた。激怒したジョン・ヘンリー。運転手はとっさに銃を出す。ジョン・ヘンリーはその銃に怯みもせずにそっと犬を抱きかかえ去った。そしてその近所では英語も話せない女の子たちがギャングの男たちに捕らわれていた。救出に向かった人たちが女の子を逃がし、その中の一人ベルタ(ジャミラ・ベラスケス)がジョン・ヘンリーの家のポーチの下に逃げ込んで...

中々良い感じでギャングとジョン・ヘンリーとヒスパニックの女性がストーリーで絡んでいきます。ロサンゼルスぽい。そしてとある人のお兄さんもストーリーに絡んでくる。そして、ジョン・ヘンリーの同級生もストーリーに入ってきて...と、色んな人が絡んでいきます。まあでも一番良いのは、ジョン・ヘンリーの父B.J.ですね!ジョージ・A・ロメロ監督のホラー映画でお馴染みのベテラン俳優ケン・フォリーが演じている。今回はゾンビよりも手ごわい敵であるギャングと対決!車いす生活しているけれど... 最後、ちょっと面白いです。そして、そのラスボスとなるのが、ラッパーのリュダクリス。ポスターとかでも結構大きく写真出ているし、名前も主演のテリー・クルーズの次にクレジットされている。けど、出てくるのは最後の25分だけ!色々と前々から主演のテリー・クルーズには絡んでいるんだけど、なんだか急に出てきたねって感じでした。今回の監督はウィル・フォーブスという人。誰?知らない?と思ったら、今回が初監督&脚本。凄いチープな感じはしたけれど、でも物語は割りと面白かった。点数は低めですが、嫌いじゃないです!特に最後が良いですね。名前の由来に掛けている。これから監督のことを気にしたいと思う。

いつも陽気なテリー・クルーズがお笑いを一切封じて挑んだ作品。いつもの笑いの向こう側にあるテリー・クルーズの狂気がとても良かった。こういうテリー・クルーズ、実は見てみたかった。テリー・クルーズの現代のジョン・ヘンリー、伝説にはならないけれど、脳裏には焼き付いた。

(3.5点:1746本目)
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