会ってきたよ、王子様に。2人っきりの世界でした... いや本当に。だって劇場ついたのが10分位遅れたのだけど、どうせ20分は予告だからいいやーなんて思ってた。チケット買った時に、売り場の若い子が「アルフレード〜!」(本当はヒスパニック系の名前だったと思うけど忘れたので、ニュー・シネマ・パラダイスの役名から取ったので名前だけはフィクション)と叫んだので、怪しいなーと思ったら、まだ上演してなかったのだ。なんと私1人だったのだ。最初は「わーい、スクリーン独り占め!」なんて暢気に喜んでいたのだけど、いざ会場が暗くなると何か寂しい...いや怖い。しかも予告はホラー映画ばっかりだし。どんどん背後に怖さを感じた。しかも途中からオッサンが入ってきたようで、余計に怖さ倍増。折角の王子との久々のデートが台無しである。
とは言え、映画はちょうど王子が護身術を教えていた。きっと王子が「わるどん、これで身を守るんだよ」と教えてくれているよう。はい、バカになったー。
いや、冗談抜きにキウェテル・イジョフォー王子事、キウェテル・イジョフォーが無茶苦茶カッコいい映画であった。贔屓目の100点を取り除いたとしても、それでも最高の100点でカッコいい役。侍を手本に自分に厳しくストイックに生きている男。もうピッタリ。あー、でも1つだけ、よくジェット・リーとかジャッキー・チェンとかの映画みたく、対決になると手と手というか腕と腕というかで打ち合いになるシーンがあって、それは「遅っ!」と思わず言ってしまった位に、遅い。それでも100点満点でカッコいい。本当に強い人って、普段はその強さをエゴにしないで喧嘩もしないし、人には優しいものじゃないですか... それは私の偏見かもしれないけど。でもその本当に強い人のイメージのまんまなんですよねー。何かそれでも人間ぽい所があったりして、本当に素敵。映画の内容は、ごく普通かな?大体予測はついちゃう。正しい者が最後には打ち勝つ。実際の世の中ではそう上手くはいかないかもしれないのだけど、マイク(イジョフォー王子)だったらああいう風に本当に終わるだろうなーという説得力はある。複雑に人間が絡み合う硬派な映画。だからこそ、この映画の楽しみ方はマイクの人間性なのかも?とも思いました。
武道好きにもそれなりにその筋の有名人とかが出ているので楽しめるのかもしれないけれど、これは絶対にイジョフォーファンの為の映画。
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(4.25点/5点満点中:劇場にて寂しく鑑賞)