待望のイメージ・アワードが昨夜ロサンジェルスにて無事に開催されました。パチパチ。
今年のイメージ・アワードはグラミーとはまた違ってオーセンティックな式典。私は普段あまりしゃべらない俳優達のスピーチが楽しみなので、こういう式典の方が好き。
ゴスペルのカーク・フランクリンのパフォーマンスで式は開幕。韓国の太鼓に、ジャマイカとブラジルのドラム、そしてアフリカのドラム...と色々な国のドラムが登場。今年は、何か様々な国の人が出てきて楽しかった。太鼓が韓国で、日本の和太鼓じゃないのねーと残念がっていたら、プレゼンターでマシ・オカ君が登場。日本もその一員になれて嬉しかったっす。
司会はコメディアンのD.L.ヒューグリー。今が旬の大統領選のジョーク等。でも「黒人大統領誕生まで、もうホンのちょっとだよ」なんていう事も言ってました。でも、バラク・オバマについては「アイオワで勝って一番びっくりしてたのが、オバマだったね...」とも言ってました。ヒラリーについては「なんで彼女が泣いたことをみんなあんなに騒ぐのか分からない。俺を泣かせる大統領よりも泣いてる大領領のほうがいい」と言ってました。マケインについては「結構な年だから、ジーザスとも会ってるんじゃないの？きっと高校の卒業アルバムにジーザス一緒に写ってる筈だ」とまで。
今回はお客さんに空席が目立ちましたが、今年はかなり面白かったです。すごく楽しめました。残念ながら、期待のキウェテル・イジョフォー王子が、若手のデンゼル・ウィッテカーに負けてしまいました。というか、一番期待していた「Talk to Me / 日本未公開 (2007)」チームが全部「The Great Debaters / グレート・ディベーター 栄光の教室 (2007)」に演技部門で完敗。悲しかったー。やっぱりイメージ・アワードではイメージの良いああいう映画が好かれるんだなーと思いました。また同じ理由によって「American Gangster / アメリカン・ギャングスター (2007)」も完敗。っていうか、ルビー・ディを差し置いて、映画助演女優部門ではなんとジャネット・ジャクソンが受賞。あれにはびっくり。本人が一番びっくりしていた、わざとらしかったけど（笑）でも、ここでも取って、オスカーまでルビー・ディに弾みをつけたかったので、本当に残念。でも、ルビー・ディは特別賞の「President's Award」を受賞。
私が勝手に決める昨夜のベスト・スピーチ賞は、TVドラマ男優部門で受賞したヒル・ハーパー。このイメージ・アワードでは、他の賞とは違っていつもスピリチュアルなスピーチが聞けると思っている。昨夜のヒル・ハーパーは、母親（これがそっくり）を連れてきていて、母親を舞台に上げて「私の功績のすべてがこの女性にある。彼女なしではここまで来れなかった。」と述べて、母親に受賞の像を渡した。無茶苦茶かっこよくて素敵でした。
2番目は、デンゼル・ウィッテカー君。可愛い。チャーミング。でもちゃんとスピーチして、いつもインスピレーションをくれたお爺ちゃんに捧げたいと言っていた。またどうやら「Talk To Me」で脚本部門で受賞したマイケル・ジェネットは、「Talk To Me」でキウェテル・イジョフォーが演じたデューイ・ヒューズの娘と結婚していて義理の息子になるらしい。受賞したときに「僕の父が...」と言っていた。ちなみにデューイ・ヒューズ本人も会場に来ていて、一緒に舞台にあがりました。
デンゼル・ワシントンが出るとドン・チードルが負けてしまうのが、本当に残念！ドン・チードルはドキュメンタリー部門の「Darfur Now / 日本未公開 (2007)」のプロデューサーとして受賞。デンゼルが頭を丸めてましたわ。この方が男前かも。
テレビの前でドキドキしちゃいました。だって、ヴァネッサ・ウィリアムスとリック・フォックス、そしてサーナ・レイサンとオマー・エプスが同じ会場に居るんですものー。前者2人は元夫婦、後者2人は元恋人。こっちがドキドキするー。サーナ・レイサンは明らかに表情と態度が怪しかったし。でも凄く綺麗だった。
アレサ・フランクリンも特別賞でグラミーに引き続き式典に参加。なんともいえないドレスを着ていました。実は音楽の事なので書かなかったのですが、ビヨンセがアレサも居たグラミーで、デュエットしたティナ・ターナーの事を「Queen of Soul」と呼んだ事で、アレサがご立腹。私が「Queen of Soulなのよ！」と。今回は、D.L.ヒューグリーもアレサ紹介で出てきたタイラー・ペリーもみんなわざと「Queen Of Soul」とアレサを呼んでいた。
ま、一番盛り上がったのが、スティービー・ワンダーの特別賞受賞式。歌詞を見ないで歌が歌いきれるか？という番組の司会ウェイン・ブレディが出てきた。その彼が、みんなスティービーが大好きで歌を歌える筈だからテストしようという事で、会場に居る著名人が標的に。意外と歌が上手かったのが「Judge Mathis」という番組をやっているグレッグ・マシス。上手かったのでみんな盛り上がる。ロレッタ・ディバインも「My Cherie Amore」を歌っていた。どうせならデンゼル・ワシントンとかの歌声も聴きたかったっす。
そのスティービーのスピーチ、完全に選挙を意識したスピーチ。てっきり熱心なオバマ支持者だと思っていたのですが、ちゃんとヒラリーについても述べた。でも最後のきめの台詞はやっぱり「Yes, We Can」。やっぱりオバマ支持者なのかも？？この前のロサンジェルスのディベートでも、スティービーはオバマが発言した時に席を立って手をたたいて喜んでだし。それに、オバマがスピーチ終わった後の曲は絶対にスティービーの「Signed, Sealed And Delivered」だし。多分この曲がオバマのテーマ曲。
でも時間が押してしまって、スティービーの曲が最後尻切れになったのが残念。でも式全体は本当に面白かった。今年はタイラー・ペリー関係と「The Great Debaters」が強さを見せ付けました。
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受賞者リスト
