今日のブラックムービーの偉人さん4人目は、今また再注目を集めている女優ルビー・ディさん。
なぜ注目を集めているかというと、もうすぐ開催のアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされているからです。
ルビー・ディには歴史があります。
1924年にオハイオ州で生まれていますが、育ちはニューヨークのハーレム。1939年には14歳にして映画に出演。その後1945年にハンター大学を卒業し、本格的に演劇の道へ。舞台で認められた後に、1950年に出演した「The Jackie Robinson Story / ジャッキー・ロビンソン物語 (1950)」にて主役のジャッキー・ロビンソンの妻を演じて有名になった。同じ年に「No Way Out」で後に夫となるオシー・デイビスと知り合う。「セントルイス・ブルース」や「Take a Giant Step」などの有名な映画にも出演、その後舞台が映画化された「A Raisin in the Sun」でシドニー・ポワチエの妻を演じて、人気を不動のものとした。ルビーといえば、この映画での役と言ったほど、彼女を象徴する役となった。残念ながらアカデミー賞には無視されましたが、「National Board of Review」では女優賞を受賞してます。
その後、80年代に入りスパイク・リーが登場すると「Do the Right Thing / ドゥ・ザ・ライト・シング (1989)」に出演し、若者にもその功績が知られる事になった。
ま、ざっと書いてみました。ルビー・ディと言えば、やはり夫のオシー・デイビス。2人で作った「Purlie Victorious / 日本未公開 (1963)」では、南部での差別に討議する力強い作品でした。またエンターテイメントの世界のみならず、2人で公民権運動にも力を注ぎました。その功績が称えられてケネディセンター賞をオシーと共に受賞しています。
また「Beat Street / ビート・ストリート (1984)」の主演のガイ・デイビスの母親でもあります。
さて、アカデミー賞で念願の受賞となりますか... 私としては、今までの分取って貰いたいです。