ついこの前「私にとってチャールズ・バーネット監督の作品に外れはない」とか書いてしまったんですが... これを見てから書けば良かったと後悔。初めてチャールズ・バーネット監督で外されました... いやでも言い訳させて頂くと、オシー・デイビスとルビー・ディが出ているので外れる訳がないじゃんと思っていたんですよ。確かにこの2人は素晴らしかった。さすがだなーと思いました。でも思わぬ所に...主役の男の子が苦手なんです。あのわざとらしい児童劇団みたいな演技にイライラしちゃいました。60年代のアメリカのホームドラマの子役みたいな演技なんです。でもそれでも良しとしたのが監督なんですよ。それがとっても悔しいですよ。でも今回は監督だけですし... と自分に言い聞かせました。だって子供を使った作品だってバーネット監督は「The Blues : Warming By The Devil's Fire / ザ・ブルース : デビルズ・ファイアー (2004)」とか「Selma, Lord, Selma / 日本未公開 (1999)」とか「Nightjohn / 日本未公開 (1996)」という佳作を作ってますしね。元々が児童書なので、そういう台詞に監督の感性が合っていなかったように思います。とか書いたら「Nightjohn / 日本未公開 (1996)」も児童書が原作だったりします。その物語は色んな事が絡み合ってそれなりに見れてしまいます。マイナーだけと割りと賞とかも取ってたりして。オシーの受賞は納得だけど、私が書いている主役の男の子も「ヤング・アーティスト・アワード」なるものを受賞していたりします。ああいう大げさな演技の方が子供には伝わるのかしら??と思ったりもします。でもその主役の子はこの映画以降は殆ど映画に出ておらず、最後の出演作品のタイトルを見ただけで「そっちに進んでしまったのね...やっぱり」と思ってしまいました。悪口ぽくなるので、もう止めておきます。でも映画の中の台詞を借りれば、彼もパブリックフィギアなのでこういう風に書かれてしまっても仕方ないかも。
とにかく子供ぽいのが気になったのです。児童書が元で、その原作を書いた方が映画でも脚本家となっているようなので仕方ないのかもしれません。この映画自体が大人向けではなくて、子供向けに作った筈なので仕方ないんですよね。だとしたら、オシー・デイビスとルビー・ディにチャールズ・バーネットを使うのは大人過ぎたのかもしれないと思います。
良い所、良い所... 何度もしつこく書きますが...児童向けとしては素晴らしいと思います。見やすくて分かり易い。紆余曲折もあり、子供でも飽きないと思う。後は野球のスーパースターのアーニー・バンクスも出演していて、彼の話す部分とか感動的です。彼のようなメジャーリーグで大活躍した選手が、ニグロリーグを語るのはなんとも言えない感動であります。でも私は野球は苦手でして...小さい頃から大好きなバラエティ番組を潰す敵くらいに思っていた位なので、その点も合わなかったかも??
これからは「私にとってチャールズ・バーネット監督の作品にほぼ外れなし」と変えさせて頂きますわ。でも何度もしつこくしつこく書きますが、悪い作品じゃないんですよ。でも私から言わせてもらえば、この作品はバーネット監督らしくないですわ。でもこの作品のお陰でチャールズ・バーネット監督が作った作品だから、全部5点満点つけていた訳じゃないと分かってもらえたかも??でもでも大好きな監督に外されるのは、とっても悲しい&悔しい。
感想はこちら。
(4点/5点満点中:DVDにて鑑賞)