この映画を知らずに見てなかったら、知らなかった事が沢山だった。ラングストン・ヒューズの詩が大好きで、詩集も何冊かあるんだけど、知らなかった。私の持っている本の「あとがき」にも、全く触れてないですから... 急いで読み直しちゃいましたが、ある1つの詩以外は、前と同じ印象です。てっきり「好き」は、Brotherly(兄弟のような)「好き」だと思ってました。
「Fire」という雑誌も、実際に存在するんですね。第1巻のみのようだけど。
ゾラ・二ール・ハーストンを演じた、アンジャンヌ・エリスがハーストンのイメージそのものだった。
彼等の性(性的アイデンティティ)が、ハーレム・ルネッサンスにどう影響したのか、とっても面白かったです。ハーレム・ルネッサンスを普通に学校とかで勉強しても教えてくれない事でしょう。
微妙に事実とは違う部分もあるけれど、実際に存在した人や歴史を、物語に上手く組み込ませてると思いました。監督の経験なども、物語を助けてると思う。
けれど、それが余計にフィクションと現実を、混乱させてしまうのかもしれないけれど、見た後には誰もが検索君になると思います。色々とネットでも知る事が出来ます。
実際にこの監督は、ハーレム・ルネッサンスやそれらの人物を2年もかけて、研究したそうです。でも、その2年間は監督の観点での作品なので、私達も自分たちの観点で作品を見た方がいいと思います。でも作品的には、監督の意見を押し付けじゃないので、面白かったです。
(4.5点/5点満点中:DVDにて観賞)