上が「東」なら、こちらは「西」。しかも、向こうが1920年代のハーレム・ルネッサンスなら、こちらは、つい最近の出来事です。
中々面白いドキュメンタリーでした。何かすっごい前向きな青年が多くて嬉しくなっちゃいます。でもそれだけでじゃなくって、やっぱり「暴力」になっちゃうんだ...っていう悲しさもあって、複雑。
このダンス革命の近くに(微妙な近さだけど)今は住んでいるんだけど、スポーツがそんなに得意じゃない若者たちが、ダンスにかける気持というか、この周りの悪循環は何となく見ていて思います。
新しいダンス革命者のトミー・ザ・クラウンが、「俺がダンスで負けたら、こいつと一緒にヴォンズ(スーパーマーケット)で働こうかな」なんていう話をしてたけど、実際に近所のヴォンズに行くと真面目な男の子が一生懸命に働いている。でも、ヴォンズを出ると、出口には物乞いがいて、悲しくなる。若者は真面目に働いてるのにな。なんて思う。あの真面目な若者を見ても何にも思わない物乞い。悲しくなります。トミーも、全ての若者を救える訳じゃないんだな。なんて思うと悲しい。
「ユー・ガット・サーブド」のドキュメンタリー版って感じですが、こちらの方がダンスも夢も上で面白い。台詞とかもカッコつけてる訳じゃないので、心に染みます。
(4.5点/5点満点:DVDにて観賞)