自転車泥棒 / Ladri di Biciclette (1948) 11本目

はてな年間100本映画クラブ

自転車泥棒 [DVD]

私のオールタイムベスト5に、いつもランクされているだろう、大好きな映画。中学生の頃にビデオ屋で見つけて見たのが最初。この前も見たくなって、近所の大手レンタル屋に行ったらビデオはあったけれど、DVDが無かったので借りずにそのままになっていた。最近、500円DVDで発売されたので、即効買った。
え？意外だって？？映画ファンなら、見た人多いよね？映画マニアなら、絶対に見ている筈。イタリア映画大好き。（って言える程見てないけれど）この「自転車泥棒」に「ひまわり」、そして「道」。アメリカ映画では絶対に作れないような面白さがある。この映画は、ネオリアリズムの代表作。とても切ない。今では、簡単に手に入り、そして身近な「自転車」。そんな自転車に、父は翻弄される。惨めな姿を息子に晒してしまうのが、実に切ない。情けないお父さん、そして息子の寂しげな顔、リアリティな映像だからこそ、胸が痛んで、切なくなる。決定的なラストじゃないのもいいのかも。アメリカ映画みたいに、ラストは「こうだ！」って決まってない。

しかしさ、この前行った大手のレンタル屋の兄ちゃん、「自転車泥棒」知らなかったようで、一生懸命にコンピューターに入力して調べてくれた。あの知らなかった店員の兄ちゃんも、500円なんだし買って見て欲しいな。

もちろん5点満点。