老舗ホラーカルトは健在だ!『Tales from the Hood 3』
ブラックムービー的ホラー映画のカルトと言えば、先日も書いたばかりの『Candyman / キャンディマン (1992)』になるけれど、今回の作品のオリジナル『Tales from the Hood / 日本未公開 (1995)』もです! なんていったって、スパイク・リーの会社「40エイカーズ&ミュール」が製作ですし、後に『Chappelle's Show / 日本未放送 (2003-2006)』でも監督を担当するラスティ・カンディエフが手掛けるオムニバスホラー映画です。映画好きの人は、原題から『ハリウッド・ナイトメア』からだと分かりますよね。そうあのような感じのホラーオムニバスです。あとオリジナルは、サントラも有名で持っている方も多いかも。このシリーズもなんと3部作となりました。そして、案内役的なキャラクターがいまして、オリジナルではインパクトあるクラレンス・ウィリアムズ3世、『2』では声が劇怖キース・デイヴィッド、今回はホラー映画レジェンド『キャンディマン』のキャンディマンであるトニー・トッド。
夜の森の中、ウィリアム(トニー・トッド)は小さな女の子と彷徨っていた。2人は建物を見つけ、そこで避難していた。女の子はお話しをしたいと話し始める...
今回は4つのお話があって、どれもオリジナルと同じく、普通にホラー物語だったり、このシリーズらしく人種差別の怖い話、取りつかれた系のホラーなど。このシリーズの人種差別的怖い話がいつも面白い。今回は南部連合軍の旗を持つ超ーーーーー古いタイプの人種差別的な男が主役。毎回だけど、この手の話の「してやったり感」が爽快。もうね、この話の最後が凄く気持ちいい! バカにしております。そして『The Josephine Baker Story / 裸の女王/ジョセフィン・ベイカー・ストーリー (1991)』などで知られるリン・ホイットフィールドが出ている取りつかれた系のホラー話も面白かった。流石ベテラン女優という感じ。そして、大御所トニー・トッドの話。物語一つ一つの最後の全てに思わず「おぉ」と反応してしまう。このシリーズのぶれない怖さと面白さは健在だ。
(3.5点:10/30/20:1779本目)
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