21 Bridges / 日本未公開 (2019) 1732本目
チャドウィック・ボーズマンらしいアクション映画『21 Bridges』
チャドウィック・ボーズマン。私にとって、もうボーズマン=ブラックパンサーであって、『Black Panther / ブラックパンサー (2018)』とは切っても切れない。この先、もし『ブラックパンサー』が他の役者でリメイクされることになって、その新しい役者がどんなにピッタリで素敵で男前(その頃は美人の時代かもしれないね)であったとしても、やっぱりボーズマンへの気持ちは変わらない。私にとって永遠にブラックパンサー、それがチャドウィック・ボーズマン。という訳で、ワカンダ市民(自称)の私としては、チャド陛下には覚悟を決めて忠誠心を誓っています。そんな訳で、陛下の新作を観てきました。陛下も出演している『アベンジャーズ』シリーズの監督担当アンソニーとジョーのルッソ兄弟が制作。陛下も主演だけでなく制作も担当。イドリス・エルバ主演の『Luther / 刑事ジョン・ルーサー (2010-2015)』などのTVドラマの演出担当ブライアン・カークの映画長編監督デビュー作。
警察官のお葬式。牧師がスピーチする中、小さな男の子が泣いている。故人の息子アンドレだった。その19年後、ニューヨークのワインバーに2人組の強盗が入った。マイケル(ステファン・ジェームズ)とレイ(テイラー・キッチュ)の2人は元軍人で、そこにコカインがあることを知っていたが、予想以上の量だった。そして、なぜかすぐにパトロール中の警官たちがやってきて、彼らは撃ち合いになる。その末、マイケルとレイは警察官殺しの罪で追われることになった。その捜査を担当することになったのがアンドレ(チャドウィック・ボーズマン)だった。優秀だった父の影で、自分の能力を証明しようと躍起になっている。アンドレのパートナーに選ばれたのが、麻薬捜査官のフランキー(シエナ・ミラー)。署長(J・K・シモンズ)と衝突しながらも、警察官殺しの2人組を追っていくアンドレだったが...
前に陛下が出演&制作したアクション映画『Message from the King / キングのメッセージ (2016)』が大好きなので、今回もアクション作品ということで楽しみにしてました!『キングのメッセージ』は、今どきにしては渋いアクション作品で、接近戦とか面白かったし、物語も面白く、何と言ってもラストがスッキリする最高の作品でした。今回も、やっぱり渋い。チャド陛下は渋いアクション映画が好きなんだなーと思いました。『キングの』では、ガンアクションというより、素手対決の接近戦が多かったように記憶しているんですが、今回はガンアクションが主。その分、走るシーンが多い。チャドウィック・ボーズマンとステファン・ジェームズがニューヨークの街を颯爽と走るシーンが良いですね。最近、あんまりニューヨークが舞台の映画って少ないので、久々にニューヨークの高層ビルとか密集している感じとかが、十分に楽しめた感じです。地下鉄に乗るのか乗らないのか?あのシーンは最高にワクワクします!あとセリフが良い。終盤でのチャド陛下と鬼教官(シモンズ)の会話は痺れた。そしてステファン・ジェームズが好演。この人の切ない顔はたまらない。相棒テイラー・キッチュとの関係性も良い。こういう作品では、彼ら2人の好演が鍵ですよね。あと悪役。でも、その悪役がすぐに分かっちゃったかな?と。
チャドウィック・ボーズマン作品らしく、エンディングが上手い。終わりよければすべて良し。エンディングがスッキリ、そしてカッコいい作品が好きな私にはたまらない最後でした。そして、やっぱり『Black Panther II / ブラックパンサー2 (2022)』待ち切れなさ過ぎる!
(3.75点:1732本目)