ニック・キャノンはきっといい友達『School Dance』
コメディアンでTV司会者で音楽もやって、マライア・キャリーの夫でもあったニック・キャノンの監督・脚本・制作・出演(ちょっとだけ)作。カリフォルニアの高校を舞台にしたコメディ。最近ではスクールカーストと言われているけれど、この映画では黒人らしくスクールカーストなんて呼ばないで、”clique(派閥)”が描かれている。
モンテ・ヴィスタ高には、地元のラジオ局が協賛のダンスイベントが年に1度あり盛り上がる。それで優勝するだろうと思われていたのが、”レンジャーズ”の3人だった。彼らがダンスすれば自然と人が集まる。そしてイケてる女子ばかりが集まったのが”スイート・ガールズ”。他にも色々あるが、ジェイソン(ボビー・J・トンプソン)はどこにも属しておらず、どちらかというとイケていない部類で、レンジャーズに憧れていた。レンジャーズにはジェイソンの遠縁のデイ・デイ(ダション・ブランクス)が居て、入れてくれと直談判する。スイート・ガールズのメンバーをダンスパーティに呼んで、下着を手に入れてこいと言われてしまう。ジェイソンはスイート・ガールズのメンバーのアナスターシャ(クリスティーナ・ディバージ)に小さい頃から恋心を抱いていたが、一度も告白する勇気がなく...
他にも色々とちょこちょこと色んな事が起きます。それよりも、実はケヴィン・ハートや今『Girls Trip / 日本未公開 (2017)』にてブレーク中のティファニー・ハディッシュとか出てくる。ケヴィン・ハートはイージーEを完全に意識したジェリーカールのギャングのOG・リル・プリティ・サグ役。同じギャングの一人がリル・デュヴァルという、アメリカではそこそこ人気のあるコメディアン。そういえば、このモンテ・ヴィスタ高の校長が『Next Friday / ネクスト friday (2000)』のマイク・エプス。デイ・デイのお父さんがこれまた『Friday After Next / 日本未公開 (2002)』のキャット・ウィリアムス。学校のコーチも『A Haunted House / 日本未公開 (2013)』等のコメディアンのアフィオン・クロケット。ジェイソン役の下品なママもコメディアンヌのルネール。と、ケヴィン・ハート世代の黒人コメディアンが割と勢揃いした感ある。ニック・キャノン、この世代とはかなり密接に繋がっているんだと思いました。こういう映画でもみんな出てくれるんだから、かなり仲が良くてキャノンは人望ある筈。あと世代は違うけれどラティーノコメディアンのジョージ・ロペスまで出ている。
まあなんていうか、リアリティは0%。そういうのは全く無視ですね。キム・カーダシアンよりも前にKanye Westの恋人で、そのあとにはウィズ・カリファと息子を授かったアンバー・ローズがスイート・ガールのメンバー。もちろん当たり前だけど、女子高校生感はゼロ!まーったくない。
あと、「You're a Jerk」がスマッシュヒットしたNew BoyzもNew Boyzで出演。
ニック・キャノン、こんなにチョイ有名の人たちを集められるんだから、良い人で人望はあるんだろうなーとはとても感じました。
School Dance / 日本未公開 (2014)(3点:1573本目)