Starchild, Citizens of the Universe, Recording Angels. We have returned to claim the Pyramids. Partying on the Mothership. I am the Mothership Connection♪
上のが何のこっちゃ分かる人には、たまらない映画っす!「ブーンドックス」Meetsファンク。「ブーンドックス」の裏方をしていたアニメーターのカール・ジョーンズが製作。声の出演には、T-ペインやリック・ロスと言ったマイアミ系とシー・ローやビック・ボーイというアトランタ系、そしてリル・ウェインというニューオリンズの南部が大集結。他にもスヌープ・ドッグやケリス等から、チャーリー・マーフィやアフィオン・クロケットという注目を集めている若手コメディアンも参加。ヤング・キャッシュというT-ペインのレーベルに所属している若手もかなり良い役で参加してます。
このタイトルになっている「Freaknik(フリークニック)」とは、アトランタで80年代から実際にスプリングブレイク(春休み...だけど日本とはちょっと意味合いが違う)の間に黒人大学で行われていた大きなパーティ(イベントと言った方が近いかな?)である。FreaknikでGoogleで画像検索すると、何となくどんな感じか分かってもらえると思う。そのフリークニックで大活躍していたのが、T-ペインが声を担当するその名もフリークニック。しかし、90年代にパーティの時に警察に連行され逮捕。そして殺されてしまった。今となっては伝説となり、都市伝説化している。フリークニックなんて存在しないんじゃないの?と、80年代の「House Party / ハウス・パーティ (1990)」のダンスを未だに楽しんでいるキドゥン・プレイ(本人達が声で登場)を見て飽き飽きしながら現代の若者達は思っている。そこに登場するのが、車椅子の老人(リル・ジョン)。フリークニックは存在した!と、甦らせてしまうのです。ゴーストとなって現れたフリークニックは、タイラ・バンクスのトークショーに登場したりで大人気。ゴーストなのに市長になったりと大変。オバマ大統領もフリークニックの人気には敵わないと、大統領の座をフリークニックに渡してしまうのです!!!そのフリークニックが、また以前のように「バトル・オブ・ザ・トリルエスト」というタレントショーを開催する事になって、フロリダから向かうのがSTM事、スィート・ティ・モブスターズの3人のラッパー+マリファナ調達人の1人で計4人のグループ。いちよう彼等が主にこの映画の物語を進めていきます。彼等のアトランタまでの珍道中もあり、ライバルグループとの対決もあり... しかしそんなフリークニックの人気を気に食わないのが、「ザ・ブレイ」の面々。「ザ・ブレイ」はオプラ・ウィンフリー、アル・シャープトン、ラッセル・シモンズ、ビル・コズビー、ジェシー・ジャクソン、OJ・シンプソンが作った秘密結社。アル・シャープトンがパーマかけてるときに殺されて、ロボットになっちゃったりします。この辺に「ブーンドックス」の細胞を感じますね。
T-ペインは前にも書いたように演技とかは下手。でもこの映画はミュージカル仕立てで、T-ペインだけは殆どが歌。なので下手なのも全然気にならない。リック・ロスやシー・ローは割りと台詞がある。でもリック・ロスとヤング・キャッシュはラップを披露。でもシー・ローやビック・ボーイやリル・ウェインは曲披露は無いのが残念!!でもリル・ウェインの使い方とか上手い。このアニメの声優指導したのが、何とデンゼル・ウィッテカー。そう名優2人の名前を持った、「The Great Debaters / グレート・ディベーター 栄光の教室 (2007)」にも出ていた俳優です。T-ペイン以外はみんな割りと上手かった!リル・ジョンの十八番「Oh, Yeah!」も目立たないように上手く使われていたりします。
ワンシーン毎に書いていきたい位に、沢山のネタが詰まっております。キリが無いので全部は書きませんが、何せもうラストは本当に最高!ラストが決まる映画はやっぱり良い!これは絶対に見て欲しいのです!!!特に一番上の意味が分かる人には...
(5点満点:当初4.75点にしてましたが、ピクルス食べながらやっぱり5点満点にしちゃいました)