Cast >> Gugu Mbatha-Raw (Dido Elizabeth Belle), Tom Wilkinson (William Murray), Sam Reid (John Davinier), Emily Watson (Lady Mansfield), Sarah Gadon (Lady Elizabeth Murray), Matthew Goode (Captain Sir John Lindsay), Tom Felton (James Ashford), Miranda Richardson (Lady Ashford) ...
Director >> Amma Asante
Writer >> Misan Sagay
Producer >> Damian Jones
Genre >> Drama
Country >> UK
総合ポイント 5点/5点満点中
内容 >> 5 演技 >> 5 演出 >> 5 音楽 >> 5
"He showed me much love though I only know him a few hours"
ダイド・エリザベス・ベル(ググ・バサ=ロー)は、黒人の奴隷の母と英国海軍軍人ジョン・リンゼイの間に生まれ、ジョンは叔父で首席裁判官でもあるマンスフィールド伯爵(トム・ウィルキンソン)に託し、全てが家族同様とはいかないまでも、家族の1人として従姉妹のエリザベスと共に上流社会で育った。マンスフィールドの弟子で法律を学びに来ていた牧師の息子ジョン・ダヴィニエ(サム・リード)は、奴隷廃止に熱心で、ダイドにもそれを訴えていた。年頃になり、相続も出来たダイドは政略結婚でアッシュフォード家のオリバーと婚約する。しかしすれ違いとなっていたダヴィニエと再会し、心を通わせるようになる。そんな時にイギリスの奴隷制度を変えてしまうような奴隷船の「ゾング船」の保険に関する裁判が行われようとしていた...
実在したダイド・エリザベス・ベルの半生を有名な絵画から映画化。その絵画でも分かるようにダイドは非常に美しい女性であった。そんな彼女の半生が、かなり演出されている部分も多いのだが、見事に興味をそそる内容となっている。黒人の血が混ざった私生児という事で、同じ血が流れているのも関わらずダイドは不当な扱いを受けていた。でも映画ではそれをかなり変えてきているのが面白い。もちろん映画でも不当な扱いは受けているが、実際程ではない。それよりも絵画から受ける聡明で美しいダイドの姿を膨らませているのが面白い。同じ絵画のモデルになっているエリザベスよりもダイドの方が映画の中ではモテる。そんな所が面白かった。しかもその部分をかなりロマンチックに描いているので、ダイドという女性をもっと知りたいと興味をそそってくるのだ。
イギリスの古典らしいロマンチックさがたまらない。だからこそチャーミングで、人々の興味を刺激してくるのだった。
(9/29/14:DVDにて鑑賞)