タイトルになっている有名な賛美歌「アメージング・グレイス」の誕生をナイジェリアとイギリスの共作でドラマ化。監督は、ナイジェリアの映画産業ノリウッドでも今一番国際的にも注目を集めているジェダ・アマタ。アメージング・グレイスは、イギリスの奴隷船長だったジョン・ニュートンによって作詞された。今回は、それをニュートンがアフリカに居た時に聴いたとして、この映画を作り上げている。
西アフリカの村で女性たちが母国語で歌っているのが「アメージング・グレイス」。しかしその村がジョン・ニュートンが船長を務める奴隷船の人々に襲われてしまう。囚われた中に居た少女が病気で苦しんでいた。奴隷船員の1人シモンズという男が、少女を気にかけて、船長が残した食べ物を船長から許しを貰って渡したが、その食器が武器になると、少女は殺され、シモンズは囚われて奴隷となる村人たちと同じ柵の中に入れられてしまう。襲われた村で生き延びたエティムという男が反撃するが、アッサリやられて囚われる。そこに親戚のアンサを見つける。エティムは反抗的だったが、出向した船が嵐で難破しような時にニュートンを助けて一目置かれ、エティムとアンサは首輪や手錠などを外してもらう。そしてニュートンは、船内でアメージング・グレイスを聞いた。シモンズがその歌詞の意味を説明したのだ。アンサはシモンズが柵内で教えていた英語を熱心に聞いていたので、ニュートンに英語で自分の気持ちを伝える事が出来た。アンサとニュートンは打ち解けていくが...
っておーい!最近の映画の悪い癖ですよ。なんでも恋愛絡めてくる。この映画の中でも、ジョン・ニュートンは奴隷船の船長でありながら、割りとヒロイックに描かれている。実際のニュートンなんて知る由もないですが、奴隷に行っていた事を後年悔やんで宗教の道を進んだみたいですが、まあ当時はやる事はやっていたと思いますよ。
まあでもこの話が本当かどうかは分かりませんが、多くの事を黒人から取り上げて自分たちのクレジットにした白人たちへの怒りと呆れみたいのは十分に感じましたね。でも話盛る必要はないかと... (3.5点)
The Amazing Grace / 日本未公開 (2006)