The Expendables 3 / エクスペンダブルズ3 (2014) 1275本目
映画秘宝10月号でギンティ小林さんが、ウェズリー・スナイプスの事を約1/5...いや1/4を割いて熱く語っていらっしゃったので、これは見に行かなくては!と、やっと行ってきた。でも最終日。大抵は初日に行くのですが、子供の学校が始まったり、そして色々と重なってずるずるとタイミングを逃していたら、こんな感じ。確かにギンティさんが書いていた通り、スナイプスが光っている!だって今回は、消耗品軍団も増えに増えて15人位?勢ぞろいしたけれど、それでもギンティさんは1/4も割いてスナイプスを語ってるんですよ!そういう事なんですよ!!
消耗品軍団「エクスペンダブルズ」のリーダーのロス(スタローン)は、今日もヘリコプターを操縦していた。走る列車に軍団のクリスマス(ジェイソン・ステイサム)、ヤンセン(ドルフ・ラングレン)、トール・ロード(ランディ・クートゥア)を上手いこと忍ばせた。そこで彼らが見たのが、捕らわれていたドクター・デス(ウェズリー・スナイプス)。ロスは長年行方が分からなくなっていたドクター・デスの居場所をようやく知り、救出したのだった。そんなドクター・デスだが、そのままアメリカに帰れる訳ではなく、ソマリアで行われていた爆弾売買の情報を掴んでいた軍団の任務に行かされる羽目となった。その爆弾売買でロスが見たのは、死んだ筈のかつての仲間ストーンバンクス(メル・ギブソン)だった。そんなストーンバンクスは、銃でロスの頭に焦点を合わせたが、わざと外してへイル・シーザー(テリー・クルーズ)のお尻に命中させるのだった...
もうね、冒頭の列車シーンからソマリアでメル・ギブソンに会う所のアクションがずっーーーーーーと続いて欲しいと思った!もうその流れが最高に気持ち良い。ウェズリー・スナイプスは、本当に監獄に居たの?という位、キレっキレ(って言葉も使いこんだ気がするのでそろそろ新しい言葉を捜したいけど、その言葉しか浮かばない)なアクションの連続を見せてますよ。するすると上に登っていくのが気持ち良い。あー、気持ち良いー。いい、いい、いい、すごいいい(分かる人がいればいいです)。スナイプスに対しての「お帰り!」感と、元々はオリジナルの消耗品軍団になるべきだった男への敬意感が、泣かせるのですよ。スナイプスのファンなら更に100倍泣ける!居るべき場所があるっていうのは、男にとって最高なのでは?居場所のある男。最高!!しかもステイサムをライバル関係?にして、「俺が戻ったからにはウカウカさせねーぞ!」感ね。切磋琢磨。
でもね、長年黒人俳優のファンだと、「あー、スナイプスの代理で消耗品軍団となったテリー・クルーズはお役ごめんかー!」と思ってしまうんですよね。所謂トークンブラックってやつで、1映画に1黒人みたいなお約束。黒人俳優ファンのあるあるで、疑心暗鬼ってやつです。で、そういう流れじゃないですかー。うぉー!!テリー・クルーズぅー!と思っていたら、さすがスタローン。そういう私のファン心理も完全に遊んでいた。さすがっす!つーか、スライ隊長はそんな事しないよねっていう。
前作『The Expendables 2 / エクスペンダブルズ2 (2012)』の時にもそうだったけど、やっぱり台詞がイチイチ良いね。大学で演劇学んだスナイプス以外は、この映画に出ている人たちは台詞じゃなくてアクションだけでのし上がった俳優ばかりだけど、そんな口数少ない俳優達の台詞がいい。後がない男達感が最高ね。あそこまでやっているからこその臭い台詞。「くぅーー!」って、こっちも自然にテンション上がって川平慈英になっちゃいますよ。
ただ新しい若い人たちはアレかな?スライ隊長としては、新しい若い人たちとも一緒にバリバリやって、彼らを育てたいというのもあるんだろうけどね。でもあそこだけ中だるみなんだよね。冒頭からソマリア、そしてラストは最高に圧巻!なのに!!でもいいの!スナイプスが完全復活!!だから!!!あーー、早く『ブレイド』の新しいの観たいー!観たい、観たいーーーー!!!
(3.75点/5点満点中:9/4/14:劇場にて鑑賞)