Cast >> Carmen and Brooke, Andre Christian, Dorian Corey, Paris Dupree, David The Father Xtravaganza, Junior Labeija, Pepper LaBeija, Sandy Ninja, Willi Ninja, Venus Xtravaganza ...
Director >> Jennie Livingston
Writer >>
Producer >> Jennie Livingston
Genre >> Documentary
Country >> USA
総合ポイント 5点/5点満点中
内容 >> 5 演技 >> N/A 演出 >> 5 音楽 >> 5
Sweet Dreams...
1987年ニューヨーク。時計は夜中の2時を回っていたが、活気溢れるダンス場があった。「ボール」と呼ばれている、LGBTの人々が美しさやダンスなどをウォークで競いあっていたのだった。そんなアンダーグランドな世界をカメラが追う。
NY大の映画科に通う女性が宿題のネタ探しで偶然に見つけた「ヴォーグ」。まだマドンナも「ヴォーグ」で踊る前の事。話しかけてみたら、ウィリー・ニンジャとボール文化にたどり着いた。彼女はこの映画作りに7年掛けた。この頃はまだまだAIDSやHIVなどにみんなが無知だった頃で、それ故にLGBTへの風当たりは強かった。そんな誰も近づかないようなサブカルチャーをカメラは追う。そうすると見えてくる物が沢山あった。出てくる全員が個性的であるが、やっぱり目を引くのは冒頭から出ている普通の2人の少年。15歳と13歳とまだ若い。13歳の子に至っては、父親どころか母親もいない壊れた家庭で育った。そんな子が説明する「ハウス」の存在。それに彼がすがる思いなのは、手に取るように分かる。
監督は数々の賞を受け成功させた一方で、ミスガイドだと批判もされた。しかし、あの頃誰が彼等の声と存在を発見し、その声を届けようとしたのか?この監督だけじゃないのか?
(6/11/14:DVDにて鑑賞)