3 Ways to Get a Husband / 日本未公開 (2010) (Video) 1231本目
という訳で、この前の「Friends and Lovers / 日本未公開 (2005)」に続いてレオンが主演でジェケリアス・ジョンソン演出の舞台を撮った作品です!レオンも出ているんだけどね、なんと言ってもビリー・ディー・ウィリアムスも出演しているのー!レオンが90年代のブラックムービーの王子様なら、ビリー・ディーは70年代のブラックムービーの王子様!ダイアナ・ロスと共演した「Lady Sings the Blues / ビリー・ホリディ物語/奇妙な果実 (1972)」とかも王子様感たっぷりでしたねー。そして「スター・ウォーズ」のランド・カルリシアンね。稀代のプレイボーイ。そんな2人の白馬に乗った王子様が出演の「夫をゲットする3つの方法」とは?
弁護士のチャスティティ(シャノン・デイド)は、ヴェトナム戦争帰還兵でPTSDで悩んでいるおじのウィリアムス(ビリー・ディー・ウィリアムス)がちゃんと障害年金が貰えるように奮闘していたが、書類を無くされたりで中々上手くいってなかった。恋人のジャマーカスはスポーツエージェントで、優しかったが、ウィリアムスを助ける事にはあんまり賛同していなかった。それはウィリアムスの兄弟である父や母も一緒。ウィリアムスは、今現在ホームレスで、同じホームレスの若者ジェローム(レジー・レグ)と生活していた。そんな所にハリケーン・カトリーナから逃れてきたホームレスの女性コリーサ(パンキン・フローム・プルート)がやってきた。一目ぼれしてしまうウィリアムス。しかしコリーサは結婚してくれないと嫌!と拒む。ウィリアムスもPTSDの事は内緒にしていた。そんな所に、ジャマーカスの友人でチャスティティの元恋人であるデビン(レオン)が帰ってきた。彼は陸軍に所属し、自らイラクへと渡って2年間戦争に従事していたのだ。デビンは友達のジャマーカスが自分の恋人チャスティティと付き合っている事を知らずに...
前作は人気作家の小説を舞台化していたが、今回はジェケリアス・ジョンソンのオリジナル。って、誰よ?って感じよね。私もそう思う。彼はタイラー・ペリーのフォロワー的存在。全米各地を舞台で回っている演出家。「I'm Ready Productions」っていう会社を作って、人気作家の小説を舞台化したり、オリジナル舞台を制作している。その舞台の映像をDVD化して成功を収めている点でも、タイラー・ペリーと同じなのです。しかも彼の場合は、この作品のようにレオンやアレン・ペイン(ニュー・ジャック・シティ)やヴィヴィカ・A・フォックス(インディペンデンス・デイ)やロビン・ギブンス(ブーメラン、マイク・タイソンの元嫁)などという、大活躍した黒人の間ではよーーーく知られている俳優を使うことでも有名。従兄弟のゲイリー・ガイドリーと共にプロデュースしている。
という事で、この舞台では新旧王子様の対決ね。というか、直接対決はしていないんだけど、レオンが情熱的に女性に愛の告白をすると、ビリー・ディーも渋ーーい声で告白したりする。ビリー・ディーへの黄色い声援も凄いのよー。70代なのに!!そういえば、この前ビリー・ディーが「アーセニオ・ホール・ショー」に出演していたけれど、その時にも渋ーーーい声で他人のナンパ必勝語を言わされていたわ!その時も女性たちはうっとりしてましたっけ。ビリー・ディーは、「スター・ウォーズ」でビリー・ディ=プレイボーイと思われているけど、実生活でも3回結婚しているけど、70年代に日本人女性と結婚して、それ以降は安定していて、彼女と続いているんだよねー。娘さんは「ハナコ」さん。ビリー・ディの趣味であるアートに進んだらしい。しかも奥様のテルコさんは、あのウェイン・ショーターの元奥さんでもある!豆知識ね。
ビリー・ディーはその「アーセニオ・ホール・ショー」で、「スター・ウォーズ」の最新作に出る気満々だったけど、出ないよね...
舞台自体は、面白いんだけど、話の面白さは前の「Friends and Lovers」の方が捻りがあって面白いかなー。こちらは割りと単純。やっぱり小説家の方が話しは面白いんだろうね。でもレニー・ウィリアムスが一曲歌っていたり、レジー・レグがデンゼルとかレッド・フォックスとかビル・コズビーの真似していたりする!前回は映画の名前が出てくる事が多かったけど、こちらは主にTV番組だった!!でも、タイトルの「3つの方法」がイマイチ分からなかった...
(4点/5点満点中:5/1/14:DVDにて鑑賞)