ダンス青春映画。80年代のそれは好きだった。というか、「フットルース」というケビン・ベーコンが出ていたそれが無かったら、アメリカの映画を好きになっていたかどうか... そして「フェーム」に「ダーティ・ダンシング」ですよ。たーいむ・おぶ・まーい・らーーいふ♪ 青春。私のせいしゅーーーん!でも00世代に入って「Save the Last Dance / セイブ・ザ・ラストダンス (2001)」以降、それが苦手になりました。私が大人になっちゃったというのもあるのかなー。なんだろう?胡散臭くて、気持ち悪い。カッコ良さが足りない。なんかダサい。80年代のそれはダサカッコ良い!だった。だからこそ、「最近のはダサいんだよー!」と、それをおちょくったウェイアンズ家族の「Dance Flick / 最強絶叫ダンス計画 (2009)」は最高だった。しかし、80年代から一貫してウェイアンズ帝国は作品がずっとカッコいいなんて、凄いねー!って、なんのこっちゃ!!
これはね、クリス・ブラウンが出ている。監督は韓国系アメリカ人のベンソン・リー(サッカーの松井大輔似)。彼はこの映画のタイトルにもなっている、ブレイクダンスの世界大会「バトル・オブ・ザ・イヤー」についてのドキュメンタリー映画「Planet B-Boy / プラネット B-BOY (2008)」の監督。その「バトル・オブ・ザ・イヤー(BOTY)」を舞台にしたダンス青春映画。その大会で近年優勝しているのが、日本だったり韓国だったりフランスだったりで、アメリカチームは3位内に入るのがやっと。でもB-ボーイはアメリカ発祥!その故郷に優勝を戻そう!!と、やっきになる青春映画。「Avatar / アバター (2009)」でカッコいい青だったラズ・アロンソが昔B-ボーイで、今は企業を設立し成功した社長さんのダンテ。ダンテはBOTYで、アメリカに優勝を!と、自分がスポンサーとなって、アメリカチームを応援する事にする。そこに呼ばれたのが、元バスケットボールのコーチで今は落ちぶれた(よくあるパターンの)ブレイク(ジョシュ・ホロウェイ)だった。ダンス経験はないけど、バスケのコーチ時代の手腕をかわれた。そのブレイクがアメリカ最高・最強のチームを探すのではなく、個々に優れた「ドリームチーム」を結成しよう!と、22人を集め、寮生活で訓練をしていくうちに徐々に減らし、最後は13人に絞る事にした。
という感じ。なんていうか、アメリカの「アメリカン・アイドル」とか的なリアリティ番組要素も入っている。集まった候補生達の小ネタとか、コーチとかのネタも挟みつつの、最後は「バトル・オブ・ザ・イヤー」の戦い。クリス・ブラウンはその「ドリームチーム」の候補生の1人。ドリームチームの候補生を演じたほかのダンサーも物凄いのに、やっぱりクリス・ブラウンは華があるし、ダンスとか魅せるよ。もちろんチームとなってそれなりにみんなと同じ事していても、光るものが違うんだわーって思っちゃう。彼が出ている時のチームダンスはそれはそれは面白いんだけど、彼が居ないときは「凄いんだけどねー」としか思えなかった。ブラウンの圧倒的な存在感。でも泣いた時には、こっちが引いたかな?クリス・ブラウンに泣きの演技なんて要らないよー。まあ彼の涙が見れるのは映画の中だけかもね。っていうかさ、やっぱりクリス・ブラウンは才能あるんだから、つまらない最低な事ばかりしてないで、歌やダンスに集中してよ!
で、最後のバトル。B-ボーイなんだから、ヒップホップで踊れよ!って思いました。なんですか?あの感動的な音楽は!!という事で、B-ボーイ・イズムを最後の最後で感じられませんでした...
それにしてもフランクリン役の子、小さなジョナ・ヒルにしか見えなかった... 昔「Drake & Josh」に出ていたジョシュの子。ジョナ・ヒル同様、最近痩せた。演技の仕方もそっくり!!でもだったらジョナ・ヒルだよね。
(3点/5点満点中:12/16/13:DVDにて鑑賞)