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Leonard Part 6 / ビル・コスビーのそれ行けレオナルド (1987) 1174本目

ビル・コズビー、御歳76歳!まだまだ現役。今週末に彼のスタンダップコメディ・ライブのスペシャルがコメディ・セントラルで放送されたばかり。さすがにほぼ90%は椅子に座ったままで話すだけだったけど、凄かった。語り口は全然衰えていない!というか、逆に進化してね?と思わせる程。面白かったです。というのもあって、こちらの作品を。

この作品は逆にビル・コズビーの中で悪評高き作品。多分本人も忘れたい作品なのです。主演・脚本・制作を担当しておきながら、公開前にはファンに向かって「お金の無駄になるから見に来なくていいよ」と発言し、当時のコズビーの人気もあって、その発言は波紋を広げた。この時のコズビーは本当に凄い人気だった。80年代の象徴ともなった、TVシリーズ「コズビー・ショー」が放送されていた時だった。この頃はテレビといえば、オプラ・ウィンフリーかビル・コズビーか!と言われていた時代。様々な雑誌のカバーも飾り、ビル・コズビーの名前は長者番付に並んでいた。というのもあって、この映画を制作したコロンビアは24ミリオン・ドルを用意。当時で24ミリオンは凄いよ。この前の「The Best Man Holiday / 日本未公開 (2013)」だって、17ミリオン。同じ年の「アンタッチャブル」だって20ミリオンらしいからね。まあ、その24ミリオン、無駄!悪役のアジトとなる工場にお金掛けたのは、よーく分かった。

ビル・コズビーは元CIAエージェントのレオナルド。今は引退して、レストラン経営。引退したのは、別れた妻とよりを戻したいから。だけど、その妻は中々手ごわい。そんなレオナルドの元に、女優志願のまだ20歳の娘が戻ってくる。しかも恋人だと言う66歳のいんちき臭い舞台演出家と共に!そんな頃に、CIAエージェントが次々とミステリアスに殺されていく。殺された彼等は共通して「インターナショナル・ツナ」の捜査中だった。CIAは優秀だったレオナルドを引き戻し、「インターナショナル・ツナ」を潰したかったが、レオナルドは妻を引き戻したかったのだった...

なんていうか、ビル・コズビー的「The Adventures of Pluto Nash / プルート・ナッシュ (2002)」かな。黒人コメディアンが、人気絶頂期に作るSFコメディはとにかくコケる!この作品に関して言えば、ビル・コズビーぽさがまるで無い。メル・ブルックス的な細かいギャクを畳み掛ける。死体につまづくシーンとかそう。コズビーはこういうジョークじゃないよねっていう。メル・ブルックスはその道のプロ!だからしつこく感じない。でもコズビーがそれやっちゃうと、しつこいんだよね。作りも全体的にお金掛けた割にはチープ。ダサい。そしてせっかくのピーボ・ブライソンとレジーナ・ベルという最高のコンビによる楽曲も、さすがにこの映画には全く合ってなかった。残念。全てが無駄使い!!

とは言え、オッバ・ババトゥンデがボンゴたたいていたり、「Bad Boys / バッド・ボーイズ (1995)」でウィル・スミスとマーティン・ローレンスと同じ署内で働いていた女性が、英語が話せない占い師として出ていたー。そして娘の66歳の恋人を演じたのが、「Shaft / 黒いジャガー (1971)」のバンピー親分演じたモーゼス・ガン!って事くらいかな?

あ、邦題では「コスビー」だよね。私もそれでずっと「コスビー」だと思っていた。けど、彼は友達から「Cos」と呼ばれていて、それはハッキリと「コズ」なんだよね。って事で、私は最近「コズビー」にしてます。

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(2点/5点満点中:11/23/13:DVDにて鑑賞)