エミー賞、忘れてました。テレビでの功績を祝うのがエミー賞。公式受賞リストはこちら。
観ましたが、時間が勿体ないのでほぼ早送りしちゃいました。今年の受賞者見てたら、80年代後半ですか?と錯覚しちゃいました。トム・べレンジャーにケビン・コスナーって!!トム・べレンジャーは「プラトーン」以外なら、真っ先に「山猫は眠らない(スナイパー)」シリーズの功績を認めてあげるべし!スクリーンでの立派な兵士兄さんだ。
まあ私がエミー賞を毛嫌いするのには訳がある。エミー賞は毎年人種の多様性不足を言われ続けてきた。毎年、どこかの大手の映画雑誌やブログがその事について書いている。だけど一向に良くはならない。今年はドン・チードルにジャンカルロ・エスポジートにロレッタ・ディバインにマヤ・ルドルフにイドリス・エルバの5人がノミネートを果たしたが、全て受賞には至らなかった。元を辿れば、テレビ自体で人種の多様性が行われていないのが原因であり、エミー賞ばかりを槍玉に挙げるのもフェアじゃないのかもしれない。
でもあの80年代を席巻したビル・コズビーも「コズビー・ショー」ではノミネート止まり。コズビーは60年代に「アイ、スパイ」でドラマ部門では受賞している。でもコズビーの本業はコメディアン。ちなみにこれまでコメディ部門の主演男優賞を受賞したのは「ベンソン」のロバート・ギヨームのみ。しかも1985年の事。そして今回ジャンカルロ・エスポジートがノミネートされた、ドラマシリーズ部門の助演男優賞、そしてコメディシリーズ部門のゲスト出演女優部門では、いまだに黒人俳優の受賞者は出ていない。
でも今回一つだけ良かったのが、ジャンカルロ・エスポジートが認められた事。私はこの人の「Fresh / フレッシュ (1994)」の演技が凄過ぎて、「駄目だ!嫌らしすぎる!」とずっと苦手意識を持っていた程。その後に「Go Tell It on the Mountain / 日本未公開 (1985) (TV)」を観て、大好きになりましたけどね。いや、その前に「School Daze / スクール・デイズ (1988)」とか「Do the Right Thing / ドゥ・ザ・ライト・シング (1989)」なんていうスパイク・リー監督作品で凄さを見せていたのですが、「フレッシュ」のあの演技がそれを上回ってしまったのですよ。そのジャンカルロ・エスポジートが颯爽とステージに現れた時は嬉しかった。あとお悔やみのコーナーで、コメディアンのパトリース・オニールが出てきたのにはびっくりでした。