Free Angela & All Political Prisoners / 日本未公開 (2012)
Cast >> Angela Davis
Director >> Shola Lynch
Producer >> Carole Lambert, Carine Ruszniewski, Sidra Smith, Will Smith, Jada Pinkett Smith, Jay-Z ...
Genre >> Documentary
総合ポイント 4.5点/5点満点中
内容 >> 4 演技 >> N/A 演出 >> 5 音楽 >> 4
Never give in
1970年8月7日、17歳のジョナサン・ジャクソンが銃を持ち、裁判所を襲った。刑務所にいる自分の兄ジョージ・ジャクソンを釈放を求め、誘拐目的だった。しかしジョナサンは銃に倒れた。ジャクソン等が使用した一部は、アンジェラ・デイビスが購入した銃だった。アンジェラと兄ジョージは恋愛感情のあった交際をしていた。銃を巡って、アンジェラはFBIから指名手配を受けた。そのアンジェラの戦いの記録。
厳しい事を書けば、日本でのアンジェラ・デイビスはポップ・アイコン化した部分があるように思える。彼女の哲学や信条をどの程度理解しているのだろう?と思う事もある。私はキング牧師のフォロワーなので、アンジェラとはまたちょっと違う部分もある。それでもこの映画を見て改めて思ったのが、その信条を曲げないのが凄い。自分が有罪になったら極刑もありうるのに、黒人弁護士を雇うという信条。そこだけは曲げられなかったらしい。その信条こそが勝利を呼んだのかもしれない。タイトルにもそれが感じられる。てっきりほかの政治捕虜の事もこの作品で触れているのかと思えば、アンジェラ・デイビスだけだった。それは自分が注目を集めていたアンジェラが「ほかの全ての政治捕虜の開放も」と言っていたからだ。
そしてニクソン大統領の性格の悪さも明らかになっているのは面白い。
アンジェラ・デイビスの信条、そして70年代の血生臭さが感じられる重厚さ。
(9/19/13:DVDにて鑑賞)