いや、まずタイトル!Tupac and Biggieじゃね?と思うんだけど、ただ単にアルファベット順?ま、いいか。もちろんビギーも好きだけど、やっぱりトゥパック派。西か東かと言えば、パブリック・エナミーから入ったので、東というべきなのかもしれないけれど、東から入って西派。うぇっさーい!w(`⌒´メ)w 別に悪に憧れている訳でもありませんけどね。悪嫌いだし、暴力嫌いだし。まあ一番好きなのはその真ん中とって南部ですけど!ダーティ・サウス!!A(´∀`)A マッタリ The South Got Something To Say!
という訳で、トゥパックとビギー(あくまでも順番にこだわります)のドキュメンタリー。いきなりトゥパックが殺された時の警察の無線会話から始まる。2人共に銃に倒れた。しかもトゥパックが殺害され、その約半年後にはビギーも殺害された。2人は仲が良かったが、ある時決別。それからは、西vs東というラップ界全体を巻き込んだ闘争となってしまう。まあこれには、トゥパックが所属していたデス・ロウのドンであるシュグ・ナイトが絡んでいる。シュグはロサンジェルスのコンプトン出身。ブラッド系のパイルー所属。N.W.AのイージーEも、ラップにギャングを持ち込んだけれど、ビジネスパートナーはユダヤ系。シュグはギャングのやり方をラップ界に持ち込んだ人。鉄パイプで脅したり、銃で脅したりもした。トゥパックはそんなデス・ロウから去ろうとしたけど、後の祭り。「1ミリオンのロイヤリティ未払いだから」とシュグに言われる。もうそこからは地獄。
そしてなぜかビギーに飛び火。トゥパックがスタジオで襲われたのは、ビギー側の仕業とシュグが決め付けた。
トゥパックはマイク・タイソンの試合後にラスベガスの路上で車に乗っている所を襲われ殺された。その殺害前に、トゥパックが歩いていたカジノで喧嘩になる。トゥパックは関わっていないが、シュグがその男に暴行。実はそれは仕組まれた罠だと言われている。その喧嘩の仕返しでトゥパックが殺されたように仕掛けられたと。その仕掛け人こそがシュグではないかと言われている。
そしてそれから約半年後にビギーはロサンジェルスで殺された。4人の警察官が関与したと言われている。ロサンジェルス市警の中でも悪名高きランパート署にいた4人。しかも主犯はブラッド系のパイルー所属で、デス・ロウの警備もやっていた。この映画の中ではトゥパックの実父と異母兄弟(実母の再婚相手の連れ子なので血のつながりは無い)、ビギーのママ、元警官、この殺人事件の担当者ラッセル・プール、元トゥパックの警備員、そしてビギーが殺された時にも傍にいたリル・シーズなどにもインタビューして核心に迫ろうとしている。この監督が上手いなーと思ったのは、何か陰謀があるかのようにインタビューをするだけでも難しい&何か起きるという事。陰謀説を際出せる演出。でも笑ったのが、リル・シーズのインタビューを撮りたくても、中々進まなかったのに、ビギーのママが電話したらすぐに駆けつけた所!そしてリル・シーズが到着すると、ビギーのママが窓から「そこに駐車しなさい!!」と叫ぶ。言うこと聞くリル・シーズ... ビギー側の人々はみんな「ビギーのママのためなら...」と言う程、ビギーのママは側近から好かれているのがよーーーく分かった。
最初は何かあんまり面白くないなーと思っていたんだけど、トゥパックがカツラかぶってリック・ジェームスの真似していたり、「スカーフェイス」のアル・パチーノの真似を披露していたりと、その辺から急に面白くなってきた。そして最後は中心人物シュグ・ナイトの刑務所内でのインタビュー!「おかしなインタビューは受けない。けど子供たちへのメッセージを言わせてくれるなら」と応じている。スタンリー・トゥッキー・ウィリアムスか!と、ツッコミ入れておきました。葉巻吸いながら子供たちに偉そうな事を言っているシュグのインタビュー中にハエだか蜂だかが飛んでいたので、ちょっと笑ってしまいました...
というか、シルベスター・スタローン隊長がこの事件を追ったラッセル・プールを主役に映画化される筈だったんだけど、どうなったの??隊長〜〜〜!!!!すっかり「エクスペンダブルズ」に心奪われておりますね。
感想にも書いたけれど、なんでイギリスから来た殺人事件に関しては素人の映画監督のオジサンが、ここまで核心に迫れるのに、アメリカの警察はどうして出来ないの?やっぱり陰謀なの??何なの?まあでも一つだけ確かなのは、シュグ・ナイトが居なくなったメジャーのラップ界は、銃ではなくまたマイクとマイクの戦いになったという事。まあたまにKanyeがパパラッチを襲ってるけど...当時の血生臭さは無くなりました!
(4.5点/5点満点中:9/25/13:DVDにて鑑賞)