Cast >> Canada Lee (Stephen Kumalo), Charles Carson (James Jarvis), Sidney Poitier (Reverend Msimangu) ...
Director >> Zoltan Korda
Writer >> Alan Paton, John Howard Lawson
Producer >> Zoltan Korda, Alan Paton
Genre >> Drama
Country >> UK
総合ポイント4.75点/5点満点中
内容 >> 5 演技 >> 5 演出 >> 4 音楽 >> 5
Dignity
南アフリカの田舎で牧師をしているクマロ(カナダ・リー)の元にヨハネスブルクから一通の手紙が届いた。妹ガートルードを助け、息子のアブサロムの行方を捜して欲しいとの事だった。すぐにヨハネスブルクに向い、教会の若い神父(シドニー・ポワチエ)がクマロを助け、妹の変わり果てた姿に驚き、そして息子がトラブルに巻き込まれているのが分かった。そんな中、クマロと同じ地域に住んでいる裕福な白人一家のジェームスは息子がヨハネスブルクで殺された事を知った。
名優カナダ・リーの遺作であり、後の名優シドニー・ポワチエの2作目になる。原作はアラン・ペイトン。撮影はアパルトヘイト政策が始まったばかりの緊張感ある南アフリカで行われた。カナダ・リーとシドニー・ポワチエはアメリカからはるばるやって来たが、都会のホテルには泊まれなかった。インド人の運転手が毎日何時間も掛けて送り迎えしていた程。そしてカナダ・リーはハリウッドの赤狩りで干されたばかりで、この南アフリカにやってきた。ホテルにも泊まれないリーとポワチエは親交深め、まだ駆け出しのポワチエに様々な事を教えたという。そのカナダ・リーの牧師であり父親である姿が素晴らしい。牧師として父親として威厳を保ちながらも、どことなく田舎から出てきた感じも出ている。どうも助けたくなるのだ。そしてシドニー・ポワチエからも助けたいという感じが伝わってくる。そしてもう2作目でいつもの英雄的なシドニー・ポワチエが既に完成されているのが凄い。
名優2人が素晴らしい爪あとを残している。そして、歴史の悲哀を見事に印象づけている。活動家であり、俳優だったからこその名演技がこれで観れる。
(2/21/13:ビデオにて鑑賞)