The Man with the Iron Fist / 日本未公開 (2012) 1048本目
出来るって聞いた時から、絶対に面白いだろうなーって思っていたんだけど、本当に最高に面白かったですわ。なんで面白いかと確信していたかと言えば、そりゃRZAが監督するからですわ。RZAと言えば、90年代のヒップホップの象徴的な人物で、その90年代を代表するウータン・クランのメンバーでリーダー。それだけじゃなくて、RZAはカンフー映画の超マニアとしても知られている。うちの夫もRZAとはそんなに変わらない同世代の人だけど、この年代の人はカンフー映画に慣れ親しんでいる人が多い。というのも、TVでカンフー映画が沢山やっていた時代に子供世代だったのです。毎週、教会帰りの時間帯になると、なぜかカンフー映画が放送していたと、義母も先日言っていた。
- 作者: The RZA
- 出版社/メーカー: Riverhead Hardcover
- 発売日: 2009/10/15
- メディア: ハードカバー
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何よりもさ、これ観た後に思わず「あっちょーーー!!」って空手チョップよ。頭の中には予告編で使われていた「Carry It」(サントラには入ってないのね…)の曲が鳴り響いてた。何か久々に懐かしいカンフー映画を観たなーっていう感じと、さすがヒップホップのRZAだなっていう2つの別の物を感じる。なんでブラザーがあの時代に中国で何してるんだよ!って突っ込みたいだろうけど、ちゃんと劇中で明らかにしてるし、割りと納得出来るのよ。何よりもタイトルの「アイアン拳」になるっていう物語が、切なくてブラックスプロイテーションそのものだったりする。パム・グリア嬢の出番が少ないのが残念だけど、この映画実際には4時間くらい撮ったらしい。編集で1時間40分ほどにまとまっている。なのでDVD版が早くも楽しみ!エンディングでチラっとパム嬢の別シーンも観れたし。
(4.75点/5点満点中:11/2/12:劇場にて鑑賞)