Brick Mansions / 日本未公開 (2014) 1230本目
すいません、先にこちらを。RZAリーダーの待望の新作!っていうか、ポール・ウォーカーの遺作...orz っていうか、ダビッド・ベルの映画だね!そのダビッド・ベルが本国フランスにて出演していた「アルティメット」のリメイク。残念ながらその元ネタは見ていないのだけど、この映画は期待通り!いや期待以上にハイパーなイケイケアクション映画だった。だってリュック・ベンソンがオリジナル脚本とプロデューサーだもんね!まあ正直言って「ザ・レイド」+「ワイルド・スピード」シリーズなんだけど、でもポール・ウォーカーらしさやRZAのキャラが立っている所とか、なによりダビッド・ベルのアクションが凄すぎー!!彼のアクションこそ3Dで見たいわ!凄いバネよ。それに合わせられるポール・ウォーカーも凄すぎ!って事で、改めてポール・ウォーカーはいい感じのアクションスターだったなーと思わされました。なんていうか稀代の男前なのに、車アクションもバネのあるアクションも決まる爽やかなアクションスターだったね。古き良き50年代(って言うとうちの夫が怒るんだけど..ジムクロウ時代がいい訳ないだろ!って事で...)のアメリカン・タフネスを感じるのがポール・ウォーカー。スティーブ・マックイーン・イズムを受け継ぐ俳優だったと言っても、怒る人はそんなに居ないと思う。
2018年近未来のデトロイト。街の一角にある”ブリック・マンション”と呼ばれる所は、犯罪者の巣窟だった。そこは軍の警備により隔離されていて、野放しにされていた。ブリック・マンションを牛耳るリーダーのトレメイン(RZA)から麻薬を盗み廃棄にしたのがリーノ(ダビッド・ベル)。リーノはブリック・マンションの状況にうんざりしていた。もちろんトレメインの手下K2(ゴーチイ・ボーイ)等に命を終われるリーノ。何とか逃げ切ったが、K2はリーノの元彼女ローラを誘拐する。その一方で、覆面捜査で麻薬取引を追うのがダミアン(ポール・ウォーカー)。彼の父も警察官で勤務中に命を落とした。家族で唯一残っている祖父から、早く引退して欲しいと言われていたが、父の命を奪ったトレメインを逮捕してから引退したいと考えていた。そしてチャンスが訪れる。トレメインの一味が爆弾を盗んだという。トレメインから取り戻すように命令されるダミアン。そして元恋人を救おうとするリーノ。2人はブリック・マンションに侵入するが...
ね?「ザ・レイド」ぽいでしょ?でもあそこまで密室感はない。ポール・ウォーカーの見せ場である車アクションも多い!車のシフトをガチっガチと変えてスピードが上がっていく所が「ワイルド・スピード」ぽい演出で、ウォーカーの見せ場!しかもあんなに凄いダビッド・ベルと合わせて飛んだり、ひっくり返ったりと、強靭なバネも見せている。息がピッタリ。もっと見たかったねー、あの感じ。スタントなのかな??殴り合いも決まっている。ウォーカーは「ワイルド・スピード」に出た事で、完全に自分の見せ場を見つけたんだろうね。惜しい人を亡くしたと心の底から思いました。安らかに。
ダビッド・ベルは、凄いよー。ビックリした。さっきから何度も書いているけど、バネが半端無い!調べたら、「パルクール」という運動トレーニングの発想者が父親だそうだ。凄いな「パルクール」!前にも書いたんだけど、私はプロレスでも軽やかに飛ぶ人たち(レイ・ミステリオとかRVDとか)が好きで、そういう人たちが好きな人は絶対にダビッド・ベルが好きだと思うよ。気持ち良い位、いろんな所を飛んでいるよ。
で、RZAリーダー!なんでRZAリーダーがラスボスなの?と最初思っていたんだけど... さすがよ!これは見て知って欲しい。最後笑っちゃうけどね。しかもリーダーはサービスで、あのウータン・クランの名曲「C.R.E.A.M.」の「Cash Rules Everything Around Me!」を台詞として言っているのよー!!ぶ、はははー!と笑ってきた。なぜか劇場では私だけ笑ってたけど... しかもリーダーはその台詞の時、目がちょっと笑ってたね。というか、嬉しそうな目していた。すっかり俳優になったわーと思いました。今回はなぜか料理を沢山している。唐辛子やパプリカとか、なぜかペッパー系が好きなのかそれらを中華包丁で刻んでましたけど。ってか、RZAリーダーは中華包丁とか箸とかアジア系道具が似合いますね!
ラストはアロー・ブラックの「The Man」。彼のこの詩がね、映画にぴったり!そしてポール・ウォーカーの追悼。。゜゜(´□`。)°゜。ワーン!!
(4点/5点満点中:5/5/14:劇場にて鑑賞)