Cast >> Paul Winfield (Lloyd Dubeck), Rita Tushingham (Margaret Sheen), Jonathan Lippe (Noel Cousins), Victoria Racimo (Em Thuy), Lemi (Trung), Royce Wallace (Mrs. Dubeck), Robert DoQui (Hal) ...
Director >> John Erman
Writer >> Eugene Logan, David Seltzer
Producer >> John Erman, David Seltzer
Genre >> Drama
総合ポイント >> 4.75/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 4
True meaning of Green Eyes
ロイド(ポール・ウィンフィールド)は、ヴェトナムの激戦をくりぬけた。オフィサー達が派手な帰還の歓迎を受ける中、ロイドはひっそりと帰還し、実家に戻る前にヴェトナムで一緒に戦った仲間がなくなったので、戦友の家に報告に行くが、その父親がヴェトナム戦争反対だった為に、ロイドは心を傷つけられて帰ってきた。以前働いていた所に復職出来る筈だったが、復職できずに冷たくあしらわれる。仕事を探すが全く見つからず、退役軍人のオフィスに行くも、そこでも冷たくされる。ロイドは、ヴェトナムに残してきた息子の事が気になりだした。その母親に寄れば、ロイドの息子はロイドと同じ緑色の目をしているという。ロイドは息子を探しに、ヴェトナムに戻るのだった…
今まで見てきたどのヴェトナム戦争モノの映画よりも、衝撃的で悲しい。こんな事実はあるのは知っていても、こうやって実際に付けつけられると胸がいたむ。でも、それが真実。この真実を受け止めようと、誰よりも努力したのが、この映画の主人公。タイトルの「Green Eyes」、軍人である自分がヴェトナムに置いてきた子供が、自分のように緑の目をしていると聞かされ、アメリカには居場所がないから、それにすがるようにヴェトナムに探しに行く。しかし、その本当の意味の「Green Eyes」を知る事になる。同じ軍人仲間の言葉がこれでもかってくらいに、心を虫食んだ。
ポール・ウィンフィールドは、いつもながらに素晴らしい演技を披露してくれている。ヴェトナム帰りで希望に満ち溢れていた筈なのに、現実を知り絶望しながらも、誤りを正し力強く生きていく姿は、どんな賞賛の言葉をも超越していた。彼の演じる男はいつも、あるべき男の姿を見せてくれる。彼は、スクリーンの中でいつも、みんなの父親になってくれるのだ。彼の演技は、父親のような厚い手の甲で暖かくみんなの心を暖かく包み込んでくれる...
(3/10/02, 7/18/12:ビデオにて鑑賞)