ラッパーの中でも強面というか、ワイルドというか、野性味があるというか... リアル猿の惑星というか... リアル愛は霧のかなたに(シガニー姉さんの手話)というか... まあその辺は次の100本映画になる作品でも彼の事がそのように茶化されてましたが... そうです、大体の人は分かったと思います。50セントの映画です!!でもバカにしちゃ、いけない。あのマリオ・ヴァン・ピープルスが監督なのですから!!しかも50の父親的存在で出演してます。50が脚本を書き、しかも役作りの為に30キロの減量も成功させ、その写真はネットでも早々に話題になった。しかし、減量とかってやっぱりロバート・デ・ニーロみたいなプロの俳優がする事。今回、減量すればいいってもんじゃない!という風にも思いました。元々滑舌悪いのに、やせた事で益々悪くなっている。それを病気だと思わせる演技力が無かったですね。まあでも彼のその情熱が、この映画を切なくさせております。この映画はとにかく切ない!!
小さい頃からフットボールで才能を発揮していたのが50演じる主人公のディオン。ランニングバックとして一流で、大学に進んでもコーチからの信頼もあり、名誉あるハイズマン賞の候補でもあった。もちろん、プロのNFL入りは時間の問題。ドラフトまであと一歩という所で、ディオンは病で倒れてしまうのです。もうフットボールが出来ない体。そうなると、大学側もディオンの高額な医療費も肩代わりしたりで、早々に奨学金を切ってしまう。仕事を探そうにも、不景気で中々見つからず... と、不幸のどん底ですよ。ディオンには弟が居る。その弟は華々しい活躍をしているディオンに少し嫉妬している。弟が好きな子もディオンに夢中だったりで、兄弟にも溝が出来ちゃう...という、サブストーリーもある。しかもディオンのママ役にはリン・ホイットフィールド。そのボーイフレンドにマリオ・ヴァン・ピープルスなんです。その2人のサブストーリーもあったりします。
フットボールで活躍していた頃は、ドレッドヘアーの50。まあ似合わない。でも病気になって、頭を丸めた辺りから、非常ーーーーーに切なくなっていきます。でも泣けないけど。最後のシーンも感動的ですが、上手くまとめ過ぎな感じもある。やっぱり50で泣いてたまるか!という気持ちになってしまいます。最後は本当にいい感じなんですけどね。
50からは想像出来ないような繊細さが物語から伺えます。そして重要な事は、50から教えを説かれるとは思いもしませんでしたが...「学業の大切さ」みたいのも教えてくれます。
ところで、この作品はBETにてプレミア放送。これまた、さすがBET!ですね。いつも以上にCMばかり!!!!!!!一番ダメなのは、50の演技というより、BETのガサツさでしたね。
GGGGGGG...G-Unit!!
(3点/5点満点中:DVDにて12/4/11に鑑賞)