Desert Flower / デザート・フラワー (2009) 886本目
これね見に行こうと思ってたよ。アンソニー・マッキー出てるしね。でも行くぞ!って決めて用意していたけど、その日にとてつもなく面倒になって行くの止めちゃった。だって、交通費の方が映画代より高いんだもの。新宿は遠いよ。渋谷までだわ。しかもさ、アメリカでも中々DVDにならない。でも何とか無事にDVDになったのですよ。終わりよければ全てよし。
ソマリア出身のモデルのワリス・ディリーの自伝映画。同じソマリア出身のモデルのイマンはさすがに知っていたけど(私の憧れの50代!)、このワリスは知りませんでした。彼女がチョイ役で出た「007 リビング・デイライツ」は唯一映画館で見た007なのに... そのワリスを演じたのがソマリアの隣エチオピア出身のリア・ケベデ。可愛い!そしてアンソニー・マッキーがワリスが長年恋心を抱いたアメリカ人男性ハロルドを演じています。これがまたーーー... ワリスの妄想でマッキーがケベデにキスするシーンがあるのですが、エロっ!想像を掻き立てるエロさ。出せばいいってもんじゃない!って事を教えてくれてます。美男美女のこういうシーンはやっぱりいいですね。
物語はソマリアの砂漠の遊牧民の家庭に生まれ育ったのがワリス。ワリスは砂漠に咲く花という意味。そのワリスが13歳になった頃に父からもう老人となった男と結婚しろと言われて、命からがら砂漠の中を彷徨い家出。何とか祖母の居る都市まで辿りつき、大使館に勤める叔母の家のメイドとしてイギリスのロンドンに渡る。そこでワリスを偶然に見つけたのが、人気写真家のドナルドソン(実際にはテレンス・ドノヴァン)という男だった。彼が撮った写真がワリスをモデルの道へと導く事になる。しかし彼女には秘密にしておきたい問題があったのだ。
現代のシンデレラストーリー。話が上手すぎないか?とも思うが、事実は小説よりも奇なり... でもやっぱり信用出来なくて原作を読んだ。あのマリリンがどうしても魅力的過ぎる。彼女が本当に存在していたのかも知りたかった。これを書いている時にちょうど読み終わった。うぅ...やっぱり... マリリンは白人女性じゃなくって、黒人女性だった。何かちょっとショック。サリー・ホーキンスが上手すぎたね。アンソニー・マッキーが演じたハロルドも存在していない。これはうーんやっぱりという感じ。でもワリスの実際の夫との出会いのエピソードもワリスらしくて可愛い。女性の監督なので、かなりロマンチックな部分が多いかな?最後もハロルドとは中途半端になりましたが、もしかしたら別バージョンがあるんじゃないかな??DVDには入ってませんでしたが。でもマリリンに秘密を打ち明けるシーンは、女性ならグッときますね。女性の割礼(FGM)も早く正しい知識が広まって、廃止になる事を祈っている。それには国連大使に指名されたワリスがこのような形で活躍してくれる事が一番。でも肝心のアフリカ各国でこの映画は見られるのかな...
それにしてもワリスを見出したテレンス・ドノヴァンって、ロバート・パーマーの「恋におぼれて」のあのミュージックビデオの監督よね。
これをマネしたのがトーン・ロックの「ワイルド・サング」。懐かしい!
ソマリアもまだ飢えが厳しい中、武装化が首都を攻撃したりとあったりで、まだまだ厳しい状況。何とかならないのでしょうか?
(4.5点/5点満点中:DVDにて鑑賞)