随分と珍しいでしょ?見た理由は1つ。好きな監督は?と聞かれたら、「スパイク・リー」と答えると思ってるでしょ?実は違う。私はチャールズ・バーネットとマハメット=サレー・ハルーン監督と答える。そのマハメット=サレー・ハルーンが最新作「A Screaming Man / 終わりなき叫び (2010)」にてカンヌ映画祭に、これまた私が小さい頃から大好きな北野武(こちとら自腹で太田プロのファンクラブ入ってたんじゃ!)の「アウトレイジ」と共に殴りこみ。でも両者共にこの「ブンミおじさんの森」に破れた訳です。何でよー!!という事で見てみました。
ファンタジーな作品だとは聞いていましたが、本当にファンタジー。物語自体もファンタジー。もう死期が迫ったブンミおじさんの元に幽霊の妻とゴリラみたいになった行方不明だった息子が戻ってくるのです。途中では、滝の所で女性がナマズと凄い事になったりします。でもこの監督は映像作家ですね。映画を芸術と捉えているのが良く分かります。美しい映像ばかり。台詞を多用せずに、絵で語らせる。なだからロングショットが多い。たまに喋らせたら、ラオスからの移民が低賃金でよく働く事とかを語ったりする。あのノルウェーの悲劇もそうだけど、どこの国も移民問題があるんですよ。中々面白い、が、ハルーン監督と北野武の映画の方が好き。ハルーン監督にいたっては、完璧な映画だった。もう少しで書きます。
(4.25点/5点満点中:DVDにて鑑賞)