Dr. Black, Mr. Hyde / 日本未公開 (1976)
Cast >> Bernie Casey (Dr. Henry Pride), Rosalind Cash (Dr. Billie Worth), Marie O'Henry (Linda Monte), Ji-Tu Cumbuka (Lt. Jackson), Milt Kogan (Lt. Harry O'Connor), Stu Gilliam (Silky, the pimp) ...
Director >> William Crain
Writer >> Larry LeBron, Lawrence Woolner (story)
Producer >> Charles Walker
Genre >> Horror
Country >> USA
総合ポイント >> 4/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 4 Direct >> 4 Music >> 4
Brother man, this situation is rapidly becoming insalubrious.
ヘンリー・プライド(バーニー・ケイシー)は賞も獲得している成功した医師で、肝臓治療の研究を同僚のビリー(ロザリンド・キャッシュ)と共にしていていた。時間のある時にはワッツ地区にある無料診療所でお金を払えない患者の面倒を見る医師でもあった。進めている研究が中々上手く進まず、動物実験でも失敗した。ヘンリーはその研究血清を確かめるべく、自分で打ってしまうが...
「ブラッキュラ」のウィリアム・クレインが再び挑んだ黒人版ホラー映画。「ブラッキュラ」には黒人特有の哀愁と色気があった。今回は70年代ヒーローのバーニー・ケイシーがモンスターと化してしまう。しかもモンスターとなった姿がブルーアイの白人なのである。モンスターとなって自分の過去の自己嫌悪を殺していく。まず面白いのが、医師の姿の時にその自己嫌悪の原因となっている売春婦から「あんたは白人みたいね」と言われてしまう。そしてモンスターとなった時には本当に白人の姿になってしまう。この辺はやっぱり黒人映画ならではだと思う。ラストシーンはロサンジェルスの黒人文化の象徴であるワッツタワーで、キングコングをオマージュしているのは面白い。ワッツタワーは色々な映画でも出てくるが、これは上手い使い方だ。
今回もウィリアム・クレインらしい黒人特有の哀愁があった。ただ色気をただ単にエロチシズムだけに頼ったのが残念な所。そこが「ブラッキュラ」のようなカルト映画にならなかった理由。
(6/18/11:DVDにて鑑賞)