DVDのジャケットの感じからデンゼル・ワシントン王子が主役かと思ったら...中々出てこないじゃんよー!!何だろう?道徳の時間に見るような映画。というか、アメリカではこれを道徳の時間に見せたほうが絶対にいい!!
アメリカでの死亡率は銃での死亡よりも交通事故が多い(だからって銃を良しとはしないよ)。なにせ酔っ払い運転が多い。本当に多い!!嫌になる位多い!!!私もアメリカで酔っ払ったソニー・ボノそっくりなオジサンに話しかけられた。キモいわーと、日本人かと聞かれたけど面倒なので違うといい、その後は英語が出来ない振りをして難を逃れた。おっちゃんがその後に1人で車に乗って帰っていたのを見て、ぞっとした経験がある。しかも昼間で、ランチ買っている時だった!最低である。という訳で、先に説明しちゃいましたが、この映画は飲酒運転が引き起こした悲劇を描いた真面目な作品。内容としては、真面目な高校生の女の子。成績優秀でもうすぐ名門大学に行く事が決まってた。でも恋人には中々言えず...その恋人の誕生日なので出かける為に家族と離れ、車で家を出た。そしたら町の名手でもある男性はゴルフクラブで仲間とお酒を飲んでご満悦。帰り道に事故を起こしてしまうのです。男性はお金に物を言わせて無実を勝ち取ろうとするが、被害者となった女の子の家族はそれを許さない!と、パパが孤軍奮闘。もう終わるかなーと思った所で、やっとデンゼル王子が登場。なんと若い地方検事役。沢山の事件を抱えているデンゼルは、この事件も無難に終わらせようとしていた。余りにも忙しいので、デンゼルもロボット化していたのです。でもパパからの熱意に押されて、変わっていくのです。
やっぱりデンゼルが若い。そうか、やっぱりこんな若い時と今はやっぱりカッコいい具合が違うなーと思いつつ見てしまいました。007のようなタイトルなので、デンゼルが事件を解決する刑事役のサスペンスだとばっかり思ってました... 殺しのライセンスではなくて、ライセンスでも車の免許書の方なのですねー。ちなみに今日の写真はドイツ版DVDのジャケ写真。完全に映画の内容と違っている...この映画ではデンゼルはあんなでかい銃持ってないですから!!
この映画が出来た時の1984年には23分に1人の割合で飲酒運転事故で死亡していたとの事。多分減っている事はなく増えていると思う。アメリカに居て思ったのが、タバコを規制するウザイCMはやたらと多いのに、飲酒事故につながるアルコール類のコマーシャルはやりたい放題。年間で一番の視聴率になるであろうNFLのスーパーボウルの一番いい時間帯のCMもアルコールばかり。まあロビイストと言われる人たちの圧力だろうけど... アメリカに居て嫌だと思うトップ3が、この飲酒運転の多さとチップの意味不明さと医療保険だね。凄い面白い映画ではないけれど、この映画は中学とか高校で道徳として見せて欲しい。まあアメリカ人に道徳を期待するのがまず無理なんだけど... 良い人は良い人なんだけどね。
(3.25点/5点満点中:DVDにて鑑賞)