Cast >> Naomi Watts (Elizabeth), Annette Bening (Karen), Kerry Washington (Lucy), Samuel L. Jackson (Paul), Shareeka Epps (Ray), S. Epatha Merkerson (Ada) ...
Director >> Rodrigo Garcia
Writer >> Rodrigo Garcia
Producer >> Julie Lynn
Genre >> Drama
総合ポイント >> 4.75/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 4
Chronicle of Mother's Love and Daughter's Hate
カレン(アネット・ベニング)は14歳にて娘を出産したが、母の反対で養子に出して以来、37年間娘の姿を見ていない。今は母の介護をしながら、フィジカルセラピストとして働き、娘への届かぬ思いを日記に託していた。エリザベスは弁護士として成功していたが、結婚も恋人も作らずに一人で生きてきた。妻に先立たれた上司ポール(サミュエル・L・ジャクソン)とカジュアルな関係を保ち、一方で若い男と不倫していた。そして子供の居ない若いカップルのルーシー(ケリー・ワシントン)とジョセフは養子を考え、レイ(シャリーカ・エプス)に出会う。そんな時、カレンの母は亡くなり、エリザベスはする筈のない妊娠してしまう...
母と娘の物語。とは言え、単純な母と娘の物語ではない。その母と娘は37年間も顔すら見た事ない。出産の時のホンの一瞬の触れ合い。同時にこの映画で見れるのが、ケリー・ワシントンが演じた若い女性。彼女は養子を考えている。神経質になる面接を繰り返し、やっと養子に出す事を考えている若い女性と出会う。この3人全員と関わるのが、尼僧。彼女は尼僧の為に母親の経験は無い。しかしこの女性が3人のちょっとした母親代わりとなり愛を注ぐ。もちろん宗教上で。この映画の面白さは単純に養子を勧める映画じゃないという所。厳しい現実もある。そして養子に出されて母親の愛を全く感じる事のなかった37歳の女性は、男性からの愛や慈悲も拒否する。そしてもちろん母親になる事を拒絶し、未成年で子供の出来ない体にしてしまう。しかし母への憎しみも不意に解放される日がやってくる。そして養子を貰う事を希望していた女性も、自分は自分の母よりはマシな子育てが出来ると自惚れていたが、大変な現実を知る。娘を失った母は、娘と一緒にいられる他の女性に嫉妬し難しい性格になってしまう。それもいつか嫉妬しないで済む日が来る。
自分も母として娘として、感傷的になって涙無しではいられない。
(12/14/10:DVDにて鑑賞)