パム・グリアの自伝をようやく読んだ。これが私を寝不足にさせてしまう程面白かった。この前の週末は夜中の1時半過ぎまで読んでしまった。止められませんでしたね。最初はそうでもないけど、途中から急に止められない。パム・グリアと言えば、ブラックスプロイテーション。その映画の裏側やどうして女優になったのかまでも面白い。上にも書きましたが、本当は映画の裏方で働きたかったらしく、UCLAに入りたいからLAにやってきた。でもその前に地元のコロラドのビューティーコンテストに参加。優勝は出来なかったが、水着審査やドレス審査では1位。その時に居たのが、当時のリチャード・ラウンドトゥリーのエージェンシー。LAでは最初はボビー・ウーマックのバックボーカルをやっていたという。その仕事を紹介したのが、Roosevelt Grier (ルーズベルト・グリア)。2人は最初は親戚と言われていたが、どうやらそうではない。でも友人でしかもパムはデビュー前からロジーを知っているらしい。
と、パムについて物凄く詳しくもなれた。
それとパムと言えば、その華やかな恋愛関係。カリーム・アブドゥル=ジャバーやフレディ・プリンゼ(今活躍中の俳優は息子)や、リチャード・プライヤー!!私てっきりカリームとはカリームがNBAでバリバリに活躍していた頃に恋人関係なのだと思っていたら、カリームもパムもデビュー前。カリームは丁度UCLAでバスケをやっていて、ドラフトされた頃だったらしい。まあ有名と言ったら既に有名なのだけど。当時サウスセントラルにあった黒人の間の有名なクラブで会ったらしい。と、その当時のクラブの雰囲気も分かる本でしたね。リチャード・プライヤーは自分でも自伝を出していて、そっちを先に読んでるけど、随分と温度差があるなーと思いました。リチャプラの方はパムに関しては数ページ。パムは2-3章位はあったかな??その別れた原因も2人で全然違ってるのが面白い。リチャプラは「パムは結婚したがっていたけど...」みたいに書いてるけど、パムは自分から去ったみたいに書いてある。リチャプラの自伝に寄れば、パムと上手くいかなくなった時に別の女性デボラと付き合っていて、パムと別れる前にデボラと結婚したんだよね。結婚式にもパムは呼ばれてないのに殴りこみ?みたいに出席したらしい。と、パムの自伝にはそれは全く触れられてない。パムの自伝なのでパムの良い様に書いてある。まあ当たり前なんだろうけど。多分カリームの事やフレディ・プリンゼとの事も盛っていて綺麗にされているだろうなーとは思う。でも、やっぱり彼女が出た映画の裏側とかどうしてその映画に出るようになったとかは非常に興味深く面白かった。また家族の事も実にフランクに語ってる。パムの父親がエアフォースに所属していて、引退するまでは家族でアメリカ各地に住んでいた事。イギリスにも住んでいた事がある事等。そしてまだパムの父親が所属していた頃の軍は人種差別もあって、南部の基地内のハウジングには住まわせて貰えなかったらしい。今では考えられないけれど。そして語られなかった秘密など。その秘密が彼女をシャイな性格にさせた事。そうなんだよね。パムの魅力は一言で「強い女性」と書かれる事が多いけれど、ただ強いだけじゃなかった。何か恥じらいながらやってる姿がイジらしくて可愛いんだよね。それが最高の形で働いたのがデビュー作の「Coffy / コフィー (1973)」なんだよね。その「コフィー」と代表作「Foxy Brown / フォクシー・ブラウン (1974)」にはモデルになった人がいるのも興味深いですね。
と言う訳でPam Grier (パム・グリア)のページをボリュームアップさせた。まだ途中までだけど。パムにはフィリピン系のお祖父さんがいたのも知らなかったわー。アメリカンネイティブの血は想像できたけど...
パムはカリームと結婚すべきだったんだろうね。でもモスリムの信仰で出来なかったフラストレーションが「コフィー」と「フォクシー・ブラウン」というキャラクターをより魅力的にしたわけですけど...
- 作者: Pam Grier,Andrea Cagan
- 出版社/メーカー: Grand Central Publishing
- 発売日: 2010/04/28
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