30 Miles / 30 Miles (2004) 736本目
Lawrence Hilton-Jacobs (ローレンス・ヒルトン=ジェイコブス)。私はこの名前に弱いのである。この名前があるとついつい見ちゃうのです。今回も安売りになっているカゴの中で見つけてしまいました、この名前を。安売りされているという事はどういう事か分かってはいるつもりですが、それでもついつい衝動買いしてしまいました。
私が弱い理由は「Cooley High / 日本未公開 (1975)」。パム・グリア嬢を輩出したブラックスプロイテーションで御馴染みのアメリカン・インターナショナル・ピクチャーズが残した遺産。その映画の中で彼は燦々と輝いてるんですよねー。嗚呼、思い出しただけで涙がこぼれてくる...
ちなみにエディ・マーフィが制作に関わり声も担当していた90年代の終わり頃に放送していたクレイアニメ「The PJs」の面々が住んでいたプロジェクト名が「ローレンス・ヒルトン=ジェイコブス」とそのまんま彼を名前を使っているのですよ。日本では御馴染みじゃないですが、ジョン・トラボルタの出世TVシリーズとなった「Welcome Back, Kotter」のレギュラーとして有名です。でも私にはいつでも「Cooley High」のコーチーズですけどね。「Claudine / 愛しのクローディン (1974)」も良かった。大人になってからは断然「The Jacksons: An American Dream / 日本未公開 (1992)」のジョー・ジャクソンですね。昨日見たスタンダップコメディのライブでコメディアンがこのローレンスの真似してましたっけ。
と、ローレンスの説明ばかりになりましたが... 私が買ったこのDVDのジャケットだって一番上に「ローレンス・ヒルトン=ジェイコブス”Cooley High”」と書いてあるんです。もう彼ありきですよ。物語はアメリカのスリラーやホラー映画でありがちな、何も無い砂漠の一本道を車が走ってる所から始まります。案の定、車が壊れて... と、この壊れた車に乗っているのが、30代から40代の白人男性。ちょっと太ってる。今時携帯も持っていない、イカシてない奴。道端に車を止めてくる人に助けを求めるも、みんな無視。夕方近くになってようやくローレンス・ヒルトン=ジェイコブスが高級車で通りかかる。でも電話に夢中で素通り。じゃ...物語進まないですよね。バックミラーでチラっと見て引き返す。そこから色々とあります。でも全部二人の会話で進んでいきます。視覚の変化が全く無し。見てる方には辛いですねー。今なら舞台でももっと風景が変わるのに... 私、こういう会話だけの映画は苦手です。せっかく絵・音楽・視覚・詩の総合芸術の映画なのに、その半分が無いなんて勿体無い!映画じゃなくてもいいのに...と思います。でも内容を4点にしたのは、最後の最後だけは中々想像出来ないオチだったので4点にしました。でもそこまでが辛い。一応、日本でもDVDになってるみたい。
あ、そういえばローレンスはこの前見た「Preacher's Kid / 日本未公開 (2009)」にも出てたわ!少しだったけど。
(3.25点/5点満点中:DVDにて鑑賞)