Cast >> Jake-Ann Jones (Cicely), Patricia DeArcy (Lydia Love), Ron C. Jones (Joel), John McKie (Marcel Brown), Renee Cox (Diana), Bridgett M. Davis (Rae) ...
Director >> Bridgett M. Davis
Producer >> Henri Norris
総合ポイント >> 4.25/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 4 Direct >> 4 Music >> 4
Women's body of work histories
シシリー(ジェイク=アン・ジョーンズ)の母(パトリシア・ディアーチ)は70年代のブラックスプロイテーション映画の人気女優だった。母は映画「クールママ」でもヌードやラブシーンを演じてきた。年頃になったシシリーも女優となった。出演するのは、元彼氏ジョエル(ロン・C・ジョーンズ)が監督するアート系インディペンデンスで、どうしてもシシリーはヌードにならなくてはならなかった。しかしシシリーはそれを拒んだ。シシリーの祖母も女優で以前はヌードを披露していた。そしてシシリーには大きな秘密もあったのだ。
監督をしたブリジット・M・デイビスは「黒人女性と白人女性の性はアメリカでは全くの別物。両者は完全に違う道を進んできた」と語っている。確かに黒人女性はアメリカの地に連れて来られてからというもの、拒否権等なくすぐに裸にされて品定めをされて売られた。そしてある者はレイプされ、ある者は乳を自分の子供でもない白人の赤子に吸わせたのだ。彼女達の意思など関係なかった。そして映画が栄えると、やはり彼女達は見世物となった。今度は楽しませる道具として脱がされ続けてきた。その被害者となるのが、この映画の主人公で祖母も女優で母も女優の若い女性。運命に導かれ女優となった。彼女は脱ぐ事を頑なに拒む。彼女は黒人女性の、そして彼女自身の家族のイメージを拭う事が出来ない。そして強迫観念で太り、今度は逆に女性へのイメージで痩せなくてはならないというプレッシャーもある。
この映画は女性へのイメージによるプレッシャーや、その歴史を上手く伝えようとしている。そして今でもそのイメージはある。ミュージックビデオ等の誰もが目にするメディアで、露出のある服で腰を振り続けている女性達は、この映画を見たらどう思うだろうか?思いを馳せる。
(10/16/09:DVDにて鑑賞)