凄い偶然の結果見た作品です。何気にHBOをつけっ放しにしていたんです。新しい映画が始まったなーなんて思っていたら、この映画でした。釘付けになってしまいました。
講談社新書から出ているその名も「ブラックムービー」という本に、この映画の主人公であるシシリー・タイソンについて「白人の観客にもよく知られている」と書かれてありました。そうなんだーと、ずっと思っていたんです。昨日たまたま休みだったうちの夫。こういうドラマ映画は大嫌いなのに、おとなしく一緒に見て一言。「俳優の名前とか詳しくないけど、この人はシシリー・タイソンだよね」と。白人にも知られているという事は、黒人には大スターという事です。そんなシシリー・タイソンらしい映画でした。
クラレンス・ウィリアムス3世が出ています。「Purple Rain / プリンス/パープル・レイン (1984)」ではプリンスの父を演じ、「Tales from the Hood / 日本未公開 (1995)」ではホラー話の案内人、そして「I'm Gonna Git You Sucka / ゴールデン・ヒーロー/最後の聖戦 (1988)」では、ブラックパンサーを思わせる黒人活動家カリンガを演じたり、最近では「American Gangster / アメリカン・ギャングスター (2007)」でバンピー・ジョンソンを演じていたお方。大好きなバイプレイヤーの1人なのですが、ずっと小柄だと思っていたんですよね。所が今回の映画で初めて背が高い人なんだなーと知りました。ここでもいい演技を見せてくれてますよ。面白い役どころです。ちなみに彼のお爺さん、つまりクラレンス・ウィリアム1世も有名なエンターテイナーなんですよね。その祖父が結婚した妻も有名なジャズシンガーだそうで、2人で一緒にツアー等を回っていたらしい。かなりの血筋の良さですよね。
もう1人、「ソウルフード」でかわいい笑顔を振りまいていた少年ブランドン・ハモンドも出演しています。これまたあの時の小動物系のウルウルした目で泣かせてくれますよ。その彼、今頃大きくなったんだろうなーと探していたら、マイスペースで発見!相変わらずの可愛い子ちゃんのまま大人になった感じでキュートな2枚目の青年になっていました。今は大学生で、とりあえず一般教養は取ったので、ジョージ・ルーカスが出た事で有名な映画学科のあるUSC(南カリフォルニア大学)への転入を考えているそうです。IMDBによればショート映画を製作したそう。頑張ってるみたいですね。こういう頑張ってる青年を応援しますよ。
監督の名前から察するに日系人なのでしょうか??ドラマの中にアルツハイマー等の病人介護という問題を盛り込んでいて、中々面白かったです。でも最後は映画らしい綺麗な終わり方。
感想はこちら。
(4.25点/5点満点:TVにて鑑賞)