ラヴェナ・ジョンソンはセントルイスの郊外に住み、高校時には優秀な成績を収めた女学生だった。高校卒業後は大学ではなくアメリカ陸軍に進み、イラクに行く事になった。19歳という短い人生をイラクで閉じた。ここまでは、イラク戦争に送られ悲惨な結果になった若者と思われるかもしれない。医者であるラヴェナの父が、軍から送られてきた写真や資料を見て愕然とした。ラヴェナの死は、軍によって自殺と判断されたのだ。でも父はその結果に納得が出来なかった。死の直前まで、いつもと変わらない状況を娘から聞かされていたからである。確かにイラク戦争では自殺する兵士が後を絶たない。しかし、ラヴェナの場合は、目の周りには殴られた後があり、鼻が折れており、歯も折れていた。そして体には無理に焼いた後があった(レイプ犯行隠滅が目的か?)。どう考えても自殺する人間が自分の鼻や歯を折るとは思えないし、自殺する人間が焼こうとも考えるのは不自然な節がある。
戦争は武器と武器という戦い以上の戦いがある。だからこそ今すぐに終わりにしてもらいたいのだ。