Cast >> Danny Glover (Tyrone Purvis), Lisa Gay Hamilton (Delilah), Yaya DaCosta (China Doll), Charles S. Dutton (Maceo), Vondie Curtis-Hall (Slick), Gary Clark Jr. (Sonny Blake), Mable John (Bertha Mae), Ruben Santiago-Hudson (Stokely), Sean Patrick Thomas (Dex), Keb' Mo' (Possum), Kel Mitchell (Junebug) ...
Director >> John Sayles
Writer >> John Sayles
総合ポイント >> 4.75/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 4 Music >> 5
Myth of Blues
第2次世界大戦後の事、綿畑が続くアラバマの小さな町ハーモニーで「ハニードリッパー」という名のジュークジョイントを経営しているタイロン(ダニー・グローバー)とメセオ(チャールズ・S・ダットン)は、店の経営不振で家賃の取立てから脅迫を受けていた。タイロンは自身もブルースのピアノマンで以前は各地を回るスターだった。タイロンは大人気のギターサムを店に呼んで、店を盛り上げようとするが...
ブルースには神話がつき物。南部の小さな町で育ったその曲達には、土着な神秘さがあるように思える。今回はその神秘さを本物のブルースミュージシャンであるケヴ・モが演じているのが興味深い。またケヴ・モが演じた預言者のような役は、監督のジョン・セイルズの作品「ブラザー・フロム・アナザー・プラネット」にも通じているようで面白い。実際にアラバマで撮影したのもあって、南部の泥臭さが映画のテーマとピッタリ合っているのも良い。そしてそこの大地に響くようなエレクトリックギター。デルタブルースからエレクトリックギターに移り変わっていく様を再現されているようだった。ただちょっと長い。宗教にはまっていく妻という話を広げたまではいいが、コットン畑で働く3人の若者の部分は削っても良かったかもしれないと思う。
ブルースの雰囲気、1950年代の雰囲気がある非常に泥臭い作品。当時のブルースマン達が生き返ってきたかのよう。どの時代にも過去対未来が存在していて、この作品ではギター対ピアノだったりする。けれど、過去も未来もギターもピアノもハーモニーで美しく一つにまとまったりする。
(06/26/08:DVDにて鑑賞)