ここでこの映画のタイトルを出したんですが、自分がやたらと見たくなってしまい... 先日の「Bucktown」といい感じで繋がるかなーとも思い...
工場を人件費や維持費のコストの安い海外に移転させ、工場閉鎖による解雇されて失業者が増えている問題。そして都市部で加速しているギャング集団の問題。それをグラスルーツ(草の根活動)で解決していく...何かまるでバラク・オバマの集会での演説を聞いているかのような内容っす。それほど中北部辺りの工場地帯の切実なる問題なのでしょう。今回は主演のフレッド・ウィリアムソンが製作にも携わった作品で、彼の故郷であるインディアナ州のゲイリーが舞台。それだけにここまで深く内容に踏み込む事が出来たのと思います。そして自分たちが作り上げた自衛の為の集団「レベル」が、そこらの犯罪集団のギャングと同じになってしまった。それを目の辺りにした時には、自分たちが片をつける。LA等でも有名なギャング集団は、元々は差別の迫害から逃れる為に団結した自衛の為の集団だった。元を辿るとブラックパンサーだったりした訳ですが、今では殆どが犯罪集団と化しています。この映画の1990代は、ちょうどその手のギャングスタ映画が栄えていた時期もあって、それの影響を受けている。フレッド・ウィリアムソンをはじめとするジム・ブラウン(Slaughter)、パム・グリア(Foxy Brown)、リチャード・ラウンドトゥリー(Shaft)、ロン・オニール(Superfly)などの70年代に活躍したヒーロー達が大活躍する。また、同じ70年代に活躍していたけれど、所謂ブラックスプロイテーションとは一線を画してしたポール・ウィンフィールドが出演しているのも面白い。しかもヒーローというより中核の立場を取る牧師役で。でも残念なのが、リチャード・ラウンドトゥリーとロン・オニールはあんまり出てこないのが寂しい。どうせなら5人でもっとゴリゴリでバリバリに活躍して欲しかった。
また、ミュージシャンが沢山出てますね。やたらと生意気な子供役にシャイヘイム(今はいずこへ...)や、ドゥルー・ダウン(今はいずこへ...)も口先だけのうるさい男を熱演。2人共にはまり役でしたね。The Chi-Litesがクラブで歌ってたりと豪華。個人的には「レベル」の現リーダーであるスパイロ役のクリストファー・B・ダンカン。彼はジェイミー・フォックスのシットコムで真面目で生真面目な(とにかく真面目)な男を演じていたので、その印象が物凄い強いので、ギャングのリーダーはちょっと無理あるかな??ジェイミー・フォックスの番組の役の方が断然にイメージ通り。台詞回しとか無理あったかな。後、ジャッキー・ブラウンのロバート・フォスターがプレ・ジャッキー・ブラウン(ジャッキー・ブラウン以前)で刑事役で出てますね。ちなみに殺されてしまうケニーの友人役のマーカスは、ゴッドフリーというコメディアン。ここではシリアスな役を演じてました。オーランド・ジョーンズの後を引き継いで「7Up Guy」もやってましたのよ。
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(4.25点/5点満点中:DVDにて鑑賞)