Cast >> Jeffrey Wright (Dr. Martin Luther King, Jr.), Terrence Dashon Howard (Ralph Abernathy), CCH Pounder (Jo Ann Robinson), Carmen Ejogo (Coretta Scott King), Reg E. Cathey (E.D. Nixon), Brent Jennings (Rufus Lewis), Iris Little Thomas (Rosa Parks), Shawn Michael Howard (Fred Gray), Erik Dellums (Bayard Rustin), Mike Hodge (Daddy King), Whitman Mayo (Reverend Banyon) ....
Director >> Clark Johnson
Writer >> Stewart Burns (book), Herman Daniel Farrell ....
総合ポイント >> 4.5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 4 Music >> 4
A gift from God
1955年12月1日、アラバマ州モントゴメリーにて一人の女性が逮捕された。その女性の名前はローザ・パークス、罪は黒人の彼女がバスにて白人の客に席を譲らなかった為。モントゴメリーの活動家や聖職者の黒人がすぐに集まり、逮捕に反対する為バスボイコットをする事に決定した。そしてモントゴメリー改善協会を設立し、一年前にモントゴメリーの教会に来たばかりの若いマーティン・ルーサー・キング・ジュニア(ジェフリー・ライト)を代表に就任させて、差別との戦いを始めたのだった...
私がいつもこのモントゴメリーのバスボイコットに関する文献や資料を見る度に思うこと。それは「奇跡」。ローザ・パークスという健全で強い女性と、マーティン・ルーサー・キングという雄弁でカリスマのある人が、同じモントゴメリーに居たという「奇跡」。しかもキング牧師は、バスボイコットが起きるたった1年前にモントゴメリーに来ている。そういう風にさせた「何か」を感じてしまうのだ。この作品では、その奇跡と共に、キング牧師の人間らしい苦悩が見られる。キング牧師の映画はいつも英雄伝として語られ、どうも人間を超えた人という演出がされがち。でも、この映画では主演を演じたジェフリー・ライトが見事に人間キング牧師を見せてくれている。とはいえ、EDニクソンやローザ・パークスの夫であるレイモンド・パークスの描かれ方に不満を覚える。演出上ドラマチックにしたとは言え、ちょっと酷い。
やっぱりこの映画を見て思う。キング牧師は時代の申し子だった事を。彼の非暴力の哲学は、神からの贈り物だった事を。
(1/29/08:DVDにて鑑賞)