Citizen King / 日本未公開 (2004) (TV)
Cast >> Martin Luther King Jr. (archive footage), Andew Young, Clarence Jones, David Halberstam,
Director >> Orlando Bagwell, Noland Walker
Writer >> Orlando Bagwell, Noland Walker
Producer >> Orlando Bagwell, Noland Walker
Genre >> Documentary
Country >> USA
総合ポイント 4.5点/5点満点中
内容 >> 4 演技 >> N/A 演出 >> 5 音楽 >> 4
"He struggled with every ounce of his energy to save that society from itself."
1968年12月、夫であるマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師を失ったコレッタ夫人がインタビューに答えていた。コレッタは「今年のクリスマスは悲しいわ」と答えている。ドキュメンタリーはキング牧師が駆け抜けた1963年から1968年を追っている。
1963年4月、キング牧師はアラバマ州の空港に降り立った。バスボイコットから8年。キング牧師はアラバマでの活動をする事を依頼され、その地に降り立ったのだった。逮捕されたが、そこで書かれたのが”バーミングハム監獄からの手紙”だった。キング牧師が空港に降り立って1ヶ月ほどで、バーミングハムの人種的な壁が崩された。そしてその夏にはワシントン行進で夢を語った。しかしその2週間後にバーミングハムの教会で日曜学校に参加していた少女4人が爆破により殺された。落胆するキング牧師、さらに追い討ちにかけるようにジョン・F・ケネディ大統領も暗殺された。どんどんきな臭くなっていく。しかし1964年7月にジョンソン大統領が「公民権運動法案」にサイン。キング牧師は満面の笑顔でジョンソン大統領の後ろに立ち、署名するのを見守った。ノーベル賞に、セルマ行進、投票権法案..そしてキング牧師が休暇中にロサンジェルスのワッツで大暴動が起きてしまう。窮地に追い込まれる。黒人のために精を出したキング牧師が、同じ黒人からブーイングを受けたのだ。シカゴ、ミシシッピーと辛い厳しい運動がキング牧師の肉体を蝕んでいく。そしてベトナム戦争へとアメリカは突入し、正式な反対表明を発表。ジョンソン大統領との距離を生んでしまう。そしてメンフィスに飛ぶキング牧師。微熱ながら無理してスピーチした1968年4月3日の夜。次の朝、滞在先のロレインモーテルでアンドリュー・ヤングらとふざけていた。ご飯を食べに出ようとした所で、ジェームス・アール・レイの銃弾により他界。まだ39歳であった。
キング牧師の短い半生の中でも激動に変化していったのが、この映画で描かれた時期である。公民権運動を率いるリーダーとしてのキング牧師、家族の中でも父として成長していくキング牧師、キング牧師の興味深い年代を上手く掻い摘んだドキュメンタリー映画である。
(4/26/15:DVDにて鑑賞)