King / 日本未公開 (2008) (TV) & Biography : Martin Luther King, Jr.: The Man and the Dream / 日本未公開 (1988) (TV) 1369&1370本目
という訳で、2本まとめてどーーーんとキング牧師のドキュメンタリーをいかせてください!
- King / 日本未公開 (2008) (TV) 1369本目
こちらはヒストリーチャンネルで放送した1時間半位のドキュメンタリー。有名なジャーナリストのトム・ブロコウがキング牧師の側近などに話を聞いている。いきなりU2の「プライド(イン・ザ・ネーム・オブ・ラブ)」が流れる。この曲はU2がキング牧師を思い歌った曲。名曲だ。もちろんブロコウはU2のボノにも話を聞いている。今回はキング牧師の息子であるマーティン・ルーサー・キング3世にも聞いており、父親としてのキング牧師も語られており、非常に興味深かった。キング3世は、「私たち(子供たち)は、父から大変愛されていた事を知ってましたよ」。キング牧師は結婚早々に教会に行き、そこで就任早々にモントゴメリーのバスボイコットを指導する事になるので、家庭での時間が全くなかった。それでも時間が出来た時には子供たちと精一杯遊んでいたというから、凄いバイタリティだ。とは言え、キング3世も大人になった今だからこそ父の存在価値を知った故で言える言葉で、子供の時にはやっぱり寂しい思いをしていたんでしょうね。
それと、キング牧師がビリヤードをしている写真を時々見かける事ありますよね(小さいですが今日の写真をご参照あれ)。あれは、キング牧師が若者と交流を深める為にやっていた事らしい。しかもビリヤードも中々な腕だったそうで、技を決めながら若者たちに色んな事を話していたそうで、みんなちゃんと聞いていたそうだ。当時のビリヤード場は所謂不良のたまり場でもあった(70年代のブラックスプロイテーションにはよくビリヤード場が出てきますよね)。リチャード・プライヤーのおばあちゃんが経営していた売春宿も、そのかなり前の時代になるが、表向きはビリヤード場だった。そんなちょっと悪い子たちが集まる場所で、キング牧師は子供たちが分かるような言葉で、自分の信念を話していたそうだ。つまり教会での説教と同じ内容なんだけど、子供たちが理解しやすく話していた。しかも滅茶苦茶クールだったそう。そこがキング牧師の素晴らしさ。自分は牧師の子だからずっといい所の子として真面目に育ってきたのに、そういう反対側にいる人たちとも会話をしてきた所。
そしてこのドキュメンタリーのテーマの一つが「キング牧師が誰に殺されたのではなく、何がキング牧師を殺したのか?」という事。
(4.5点/5点満点中:6/3/15:DVDにて鑑賞)
- Biography : Martin Luther King, Jr.: The Man and the Dream / 日本未公開 (1988) (TV) 1370本目
A&Eチャンネルの看板番組『バイオグラフィー』のキング牧師の回。他のドキュメンタリーなども入っている2本組のDVDで観たせいか、なぜかヒストリーチャンネルのロゴが出ました。まあヒストリーチャンネルはA&E傘下なので、そうなったのでしょう。こちらも上と大体内容は同じ。キング牧師の正しく「バイオグラフィー」である。インタビューした人も大体同じですね。アンドリュー・ヤングにハリー・ベラフォンテというお馴染みのメンバーです。でもキング牧師の幼馴染とか大学のルームメイトなんていう人も語っているのが面白かった。幼馴染はキング牧師と父親の関係とかも語っておりました。後は、キング牧師のバイオグラフィー本を書いた人など。一人が自宅でインタビュー受けたのか、見える位置にあるソファーで猫が寝ていたのが気になった。可愛かった。そしてキング牧師が関わった大統領との関係が割りとしっかりと描かれていたのが特徴的。ただこのドキュメンタリーなぜか音楽が物凄く恐怖心を煽る音楽ばかりで暗めでちょっと怖い。子供向けじゃないですね。映画もいきなりキング牧師の遺体を飛行機に乗せる場面から始まるし... なんか陰が強い。
(4点/5点満点中:6/7/15:DVDにて鑑賞)