今100本映画を書く方が溜まってる。私にしてみたら珍しい事。これがねじれ現象??
この一つ前の「Across 110th Street/110番街交差点」が面白かったので、似たようなのが見たい(全然似てないんだけどね)。それにこの感想は「また今度見た時に..」のままになっていたような気がするし。うっしゃ、決まり。
オシー・デイビスが監督したアクションコメディです。有名なチェスター・ハイムズの原作があるのに、なぜか台詞は少ない。でもシチュエーションで大笑いしちゃう... そんな作品です。台詞に頼らない面白さ。これは、オシーがコメディアンじゃなくって、俳優っていうのが関係していそうな気がする。コメディアンの先駆者であるレッド・フォックスが出演しているのですが、これがまた素晴らしいタイミングで登場してきます。さすがにフォックスはコメディアンなので、台詞の面白さっていうのもあるのですが、それともう一つ、やっぱり間を大切にしている感じがしますね。それが登場シーンなのだと思う。
台詞は少ないし、「コメディ」という部分で台詞に頼ってはいないけれど、それでもドラマや監督の意思という部分で、今度は台詞が重要になってくる。様々な台詞に当時のオシーの意志の表れなんかが見えてくる。「お前はマーカス・ガーベイやマルコムXになれたのかもしれないのに!」と罵るシーンがそう。アクションコメディという一見軽く見えるジャンルで、台詞や内容に小物等を通してオシー・デイビスが只者じゃないのを垣間見られます。
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(4.75点/5点満点中:DVDにて鑑賞)