私がこの「ジェナ6(Jena 6)」について初めて知ったのが、御贔屓のコメディアンであるジャスパー・レッドのブログです。
事の始まりは2006年夏も終わりに近づいていた頃。ルイジアナのジェナという町にある高校での事。学校の前にある大きな木は、暗黙の了解で「白人専用」(確認します2006年の事です)で、白人の生徒が一休みする為の木だった。ある時、その学校の1人の黒人生徒が、教頭(他のソースでは校長とも)にその木で休んでいいか聞いた所、教頭は「誰も止められない」(他のソースでは「好きな所に座っていい」とも)と答え、生徒達はその木で休憩をとった。所が次の日、その木には3本の縄が吊るされていた。
その事により、学校の敷地内で小競り合いがおき、16歳のフットボール選手であるマイケル・ベルが逮捕され、全て白人の陪審に固められ、有罪判決となった。彼は22年間を刑務所暮らしになる可能性もある。他5人も同じように逮捕されていて、ベル同様の判決を受ける可能性もある。
多くのニュースサイトなどでは、小競り合いが起きて...となってますが、その小競り合いの前に黒人の生徒達が白人の団体によって暴力を受けていたようです。しかも、学校を燃やす計画まであったとか...
まず、なぜ小競り合いになったのか?
それは「縄が木から吊るされた」という事。
多くの黒人(多分多くという全てのかもしれない)にとって、木から吊るされた縄は「KKK(クー・クラックス・クラン)」等によるリンチを想像させられるからだ。それは、ビリー・ホリディの名曲「Strange Fruit」等でも、容易に彼等の心理が想像出来る。
この前読んだ本「黒人差別とアメリカ公民権運動」は、主に60年代、または70年代のお話でした。この話は去年、そして今年の話です。今の差別は見えない敵と戦うんですよね。その見えない敵に立ち向かったのが若い生徒達。その若い子達が、古くからの無意味なシステムにより人生を台無しにさせてはならないと思うのです。同じ学校のシステムを変えようとした公民権運動の一つ、「リトルロック高校事件」は、英語では「Little Rock 9」です。そこからきっと「Jena 6」となったようですね。「黒人差別とアメリカ公民権運動」では、そのリトルロック高校事件後の話に感動させられました。このジェナ6も、後には実りある運動であったと思いたい。そのために出来る事...
http://www.colorofchange.org/jena/
Petition Online - Petition Online has been retired
http://www.freethejena6.org/